5.0
滋賀を代表する民芸品
生まれ故郷の滋賀を代表する民芸品。とは言え、民芸品としての価値だけでなく、美的価値にも優れているのが大津絵の魅力。大津絵といえばこれ、というテーマがあったようで、同じ絵が多くあるようでいて各絵ごとに異なる魅力があるのが大津絵のいいところ。これだけ大津絵を一気に見たのは初めてでした。
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大津絵(おおつえ)は江戸時代初期から街道の大津あたりで売られていた土産絵で、描かれる内容は仏画から、さらに鬼、藤娘、鳥獣と広がりました。そして、歌舞伎や歌などにも登場して高い知名度を誇りました。
明治には需要は減りましたが、古い大津絵が収集の対象ともなり、人気が高まりました。
本展では画家、小絲源太郎旧蔵の32点を日本初公開のほか、文化人が旧蔵した選りすぐりの名品約150点を紹介します。
会期 |
2020年9月19日(土)~2020年11月8日(日)
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会場 |
東京ステーションギャラリー
![]() |
住所 | 東京都千代田区丸の内1-9-1 |
時間 |
10:00~18:00
(最終入場時間 17:30)
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休館日 |
月曜日 ※9月21日、11月2日は開館 |
観覧料 | 一般 1,200円 高校・大学生 1,000円
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TEL | 03-3212-2485 |
URL | http://www.ejrcf.or.jp/gallery |
割引券 | http://www.ejrcf.or.jp/gallery/campaign.html |
5.0
生まれ故郷の滋賀を代表する民芸品。とは言え、民芸品としての価値だけでなく、美的価値にも優れているのが大津絵の魅力。大津絵といえばこれ、というテーマがあったようで、同じ絵が多くあるようでいて各絵ごとに異なる魅力があるのが大津絵のいいところ。これだけ大津絵を一気に見たのは初めてでした。
4.0
とにかくゆるい。民芸に近いんだろうな。日比野克彦、しりあがり寿みたいな感じがポップだ。とにかく軽妙。表装も片意地はらず、チェックの絣のものもあったりして面白かった。
もっと色んな種類があるのかと思ったら、案外題材は少ない。文化人のコレクション履歴が主だったので、そこには不勉強な私は面白さを見つけられなかった。
5.0
美術史上でも触れられることが少ない大津絵ですが、こんなに素朴なのにこんなにかわいらしくて、こんなに力強い絵はない!と思うくらい、楽しい作品がいっぱいです。
素朴なタッチで、色合いもごく少ないのに楽しくてわくわくします。文豪や歴代の画家たちが、大津絵を楽しんで収集していたのがよくわかる気がします。
難しくなく、だれでも楽しめる展覧会です。
4.0
まとまった数で展示されることがあまり無い大津絵の展覧会。
江戸時代の絵画といっても、浮世絵とは一風変わって、絵本やマンガ的な感じの民衆絵画。土産物として量産されたのもあり、親しみやすい物が多い。思わずくすりと笑顔になれる作品の数々で、誰かと一緒に回って好きな絵を語りながら見るのがオススメ。
コレクターごとに作品を並べているのも特徴的で、意外と多くの美術家が好んで集めていたことも驚き。そんなコレクター目線で、手許に欲しいかどうかで気楽に見るのもいい感じ。なんと、海を越えてあのピカソも持っていたらしい。
歴史資料や文化資料として扱われがちな大津絵を、美術という視点でこれだけの量を目にできる機会はあまり無いかと思います。行って笑って和んでください。
4.0
大津絵展、結構面白かったです。
コレクターにフォーカスした東京SGらしい着眼点の展覧会です。
仏画が面白いなぁと眺めていたらやたら同じネタの作品が並んでいて
どうやらいくつか画題が決まっているようです。
意外とエロモノが無いのが不思議。
ぞんざいに扱われる土産物にも価値を見出し魅力を引き出す日本人の感性は素晴らしいと思います。
裏テーマは表装、あわせて楽しみたいです。
これだけの大津絵をまとめて観る機会はなかなか無く
今後高く評価される展覧会かも知れません。
初回は4連休中に伺いまして結構混雑していた印象ですが
平日夕方に行ったらガラガラでした。
お早めにどうぞ~
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