鏑木清方 幻の《築地明石町》特別公開

東京国立近代美術館

  • 開催期間:2019年11月1日(金)~2019年12月15日(日)
  • クリップ数:37 件
  • 感想・評価:9 件
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鏑木清方 《築地明石町》 1927(昭和2)年 絹本彩色・軸装 173.5×74.0cm 東京国立近代美術館 ©Nemoto Akio
鏑木清方 《築地明石町》(部分) 1927(昭和2)年 絹本彩色・軸装 173.5×74.0cm 東京国立近代美術館 ©Nemoto Akio
鏑木清方 《新富町》 1930(昭和5)年 絹本彩色・軸装 173.5×74.0cm 東京国立近代美術館 ©Nemoto Akio
鏑木清方 《新富町》(部分) 1930(昭和5)年 絹本彩色・軸装 173.5×74.0cm 東京国立近代美術館 ©Nemoto Akio
鏑木清方 《浜町河岸》 1930(昭和5)年 絹本彩色・軸装 173.5×74.0cm 東京国立近代美術館 ©Nemoto Akio
鏑木清方 《浜町河岸》(部分) 1930(昭和5)年 絹本彩色・軸装 173.5×74.0cm 東京国立近代美術館 ©Nemoto Akio
鏑木清方 《墨田河舟遊》 1914(大正3)年 絹本彩色・屏風、六曲一双 各168.0×362.0cm 東京国立近代美術館 ©Nemoto Akio
鏑木清方 《三遊亭円朝像》 重要文化財 1930(昭和5)年 絹本彩色・軸装 138.5×76.0cm 東京国立近代美術館 ©Nemoto Akio
鏑木清方 《鰯》 1937(昭和12)年 絹本彩色・軸装 72.0×86.0 東京国立近代美術館 ©Nemoto Akio
ポートレート 鏑木清方(1956年) 根本章雄氏提供
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この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

東京神田に生まれ、挿絵画家として画業をスタートさせた鏑木清方(1878-1972)は、美人画で上村松園と並び称された日本画家です。

今年、東京国立近代美術館では、清方の代表作として知られながら、1975(昭和50)年以来所在不明であった《築地明石町》と、あわせて三部作となる《新富町》《浜町河岸》の3点を新しく収蔵しました。

これを記念し、三部作のお披露目と、所蔵の清方作品をあわせた特別展示をおこないます。小規模ですが、重要文化財《三遊亭円朝像》や12幅対の《明治風俗十二ヶ月》など、粒よりの名作が並ぶ贅沢な展示です。

◆ 鏑木清方(かぶらき・きよかた)
鏑木清方(1878-1972)は東京神田に生まれ、浮世絵系の水野年方に入門し、挿絵画家として画業をスタートさせました。日本画では文展、帝展を主たる舞台とし、美人画家として上村松園と並び称されました。

清方は明治末から大正にかけて、浮世絵をもとにした近世風俗を主なテーマとしていました。しかし関東大震災を大きなきっかけとして、失われゆく明治の情景を制作のテーマに加えます。そうして生まれたのが《築地明石町》(1927年)や、《三遊亭円朝像》(1930年)、《明治風俗十二ヶ月》(1935 年)といった名作の数々でした。また、その頃から展覧会向きの絵とは別の、手もとで楽しめる作品を「卓上芸術」と名づけ、手がけるようになり、晩年は画帖、絵巻などの制作に打ち込みました。

文筆家としても名高く、『銀砂子』、『築地川』、『こしかたの記』などの著作があります。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2019年11月1日(金)~2019年12月15日(日)
会場 東京国立近代美術館 Google Map
展示室東京国立近代美術館 所蔵品ギャラリー第10室
住所 東京都千代田区北の丸公園3-1
時間 10:00~17:00 (最終入場時間 16:30)
  • ※金、土曜日は20:00まで(最終入場時間 19:30)
休館日 月曜日 
11月5日(火)
※ただし、11月4日(月)は開館
観覧料 一般 800円(600円)
大学生 400円(300円)
  • ※( )内は20名以上の団体料金
    ※高校生以下および18歳未満、障害者手帳をお持ちの方とその付添者1名は無料
    ※それぞれ入館の際、学生証、運転免許証等の年齢の分かるもの、障害者手帳等を要提示
    ※キャンパスメンバーズ加入校の学生・教職員は、学生証・職員証の提示により団体料金で鑑賞できます。
    ※本展の観覧料で入館当日に限り、同時開催の所蔵作品展「MOMATコレクション」も鑑賞できます。
    ※同時開催の「窓展(仮称)」(11月1日~2020年2月2日)は別途観覧料が必要です。
    ※無料観覧日:11月3日(日・文化の日)
TEL050-5541-8600(ハローダイヤル)
URLhttps://www.momat.go.jp

東京国立近代美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

東京国立近代美術館 東京国立近代美術館

感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

5.0

少数精鋭の展示!

アートアジェンダ様の招待券プレゼントを頂き行ってまいりました。

話題の築地明石町は予想以上にモダンな印象でした。
黒い羽織とちらっと見える裏地と鼻緒の赤が効いていているのが一因かと思います。
新富町は芸者持つ朱色の傘と羽織の色が霞んでいて小雨越しに見ていることがわかります。
浜松河岸は可愛らしい若い女の子と後ろの町の様子の対比が素敵でした。
しかし製作していた頃にはこれらの街の様子はもうなかったとのこと、清方の中にある美しい記憶を見せていただいている、という気分になりました。

出品の三遊亭圓朝像が伝記に近い自画像であるとの説明がありましたが、街の歴史を書物ではなく自分の画を通じて後世に残そうとしたのならば、ただ描写するというだけでなく記録や歴史書のような意味を持っていると思いました。
自分の慣れ親しんだ街をこのように描くというのはものすごく切ないなあと思いました。

話題のさん作品だけでなく、初冬の花など人物が浮き上がるような構図はとりわけモダンな印象をもちました。

常設展も一見の価値あり。常設展に組み込まれている屏風絵と比較すると三作品の特異性が見えると思う。

4.0

柔らかな愁い

「築地明石町」の振り向く横顔、袂を合わせる仕草。ともに、古風な上流夫人の愁いが覗く。去りゆく江戸情緒への作者の郷愁か?背景の消え入りそうなマストが哀しげで、どこか忘れられない姿となった!

5.0

とにかく美しかった!

今回は展示数は少ないですが、
名品ばかりで素晴らしかったです。
数が少ない分、じっくり観賞できると思いました。

どの作品も美しいばかりでなく、声や音、香り等が感じられるようでした。

館内配布の作品リストも工夫があり、とても素敵でした。


5.0

量より質の名作揃い

個人蔵で殆ど観る機会のなかった築地明石町、新富町、浜町河岸、やはり凄い、代表作です。この他明治風俗十二ヶ月全展示、絵巻作品の卓上芸術の精華ともいうべき目黒の栢庭、鰯、肖像画の傑作三遊亭円朝像等清方全盛期の作品多数。なお鏑木清方記念美術館にて只今築地明石町の大下絵、一葉女史の墓等画業初期の名作が展示中ですので、併せてこちらもオススメです。

  • 0
  • BY TK

4.0

繊細で素晴らしかった

築地明石町はもちろん、浜町河岸がよかったです。館内にあるビデオで、絵をアップに写して紹介してくれるので、細部まで繊細に描かれているのが良くわかります。まずそれを見てから絵を見るとよりいいと思います。明治時代の人の暮らしが伝わってくるような展覧会でした。

4.0

隅々まで美しい

「幻の名作発見」と新聞で読み、公開をとても楽しみにしてました。期待にたがわず、隅々まで書き込まれた3枚の作品はひたすら綺麗で、美しかったです。

近代美術館所蔵の鏑木清方の作品が、3階の日本画の名品展示室に大集合。
どの作品も、背景の何気ない草花にも季節や風情が感じられ、ますますファンになりました。
いつもは写真撮影可が多いのですが、今回はこちらの展示室はすべて不可でした。

11月3日の無料観覧日に行ったので、開館前からかなりの列ができてました。8割がたは鏑木清方目当てで、開館してすぐにエレベーターが大混雑。行列ができたので、エレベーターの先の階段で上りました。予想外の混雑だったのかもしれませんが、誘導がイマヒトツだったので、★マイナス1です。(タダ見なのに文句言ってすみません。コインロッカーに行く人、もう一つの企画展の「窓」に行く人と動線が混乱していて、危険を感じました。開館前の列を分けてもよかったのに、と思った次第です。)

THANKS!をクリックしたユーザー
Audreyさん

-

無料観覧日に

窓展と合わせて。大混雑でした。
ゼニを惜しむとロクな事がないですね。
《築地明石町》は状態もよく確かに素晴らしい。
自分は緊張感のある圓朝像推しです。
東近美収蔵とのことでそのうち常設でも観られるでしょう。
2022年に清方回顧展開催だそうです。

5.0

粋な演出

館内に3年後、2022年に予定している没後50年展の告知がありました。個人的には2020年オリンピックよりも期待大です。
これって… 粋な演出だと思いませんか?

5.0

築地明石 美人画の中でも一番かもと感じました。

新富町・浜町河岸・築地明石の三部作の細かい着物の描写、人物の表情に琴線を揺さぶられました。 
近くで見ても遠くから眺めても素晴らしい特別な作品です。
会期2日目、何の予備知識もなく、なんとなくよさそうと思って行きました。映像でよく見る作品で40年以上も行方が知れなかった事を後で知りました。
三部作 特に「築地明石町」の清楚で凛としたこの女性は、嫉妬を超して憧れが先に来る超美人さんですね。
常設展示の一部を囲んでの展示ですが別料金を取るだけの価値があります。

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出展作品・関連画像IMAGES

鏑木清方 《築地明石町》 1927(昭和2)年 絹本彩色・軸装 173.5×74.0cm 東京国立近代美術館 ©Nemoto Akio

鏑木清方 《築地明石町》(部分) 1927(昭和2)年 絹本彩色・軸装 173.5×74.0cm 東京国立近代美術館 ©Nemoto Akio

鏑木清方 《新富町》 1930(昭和5)年 絹本彩色・軸装 173.5×74.0cm 東京国立近代美術館 ©Nemoto Akio

鏑木清方 《新富町》(部分) 1930(昭和5)年 絹本彩色・軸装 173.5×74.0cm 東京国立近代美術館 ©Nemoto Akio

鏑木清方 《浜町河岸》 1930(昭和5)年 絹本彩色・軸装 173.5×74.0cm 東京国立近代美術館 ©Nemoto Akio

鏑木清方 《浜町河岸》(部分) 1930(昭和5)年 絹本彩色・軸装 173.5×74.0cm 東京国立近代美術館 ©Nemoto Akio

鏑木清方 《墨田河舟遊》 1914(大正3)年 絹本彩色・屏風、六曲一双 各168.0×362.0cm 東京国立近代美術館 ©Nemoto Akio

鏑木清方 《三遊亭円朝像》 重要文化財 1930(昭和5)年 絹本彩色・軸装 138.5×76.0cm 東京国立近代美術館 ©Nemoto Akio

鏑木清方 《鰯》 1937(昭和12)年 絹本彩色・軸装 72.0×86.0 東京国立近代美術館 ©Nemoto Akio

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