5.0
表情が豊か
最終日一日前に訪問。
午前中ということもあり比較的スムーズにみることができました。
遊び道具関わらずですがインスパイアするのが上手ですよね日本は。いい感じで独自に発展して現代にも残ってますから。
また遊楽図の描かれる人数が多い!西洋絵画だと結構主役以外適当感あるけど全員表情がしっかりしています。見ていて楽しい気分になるますね。
ちなみに有楽町駅前の大黒屋で激安100円でチケットを入手し、お得に楽しむことができました。(音声ガイドは550円)
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「遊びをせんとや生まれけむ」とは、平安時代末期の歌謡集『梁塵秘抄(りょうじんひしょう)』の有名な一節です。
この展覧会は美術のテーマとなった「遊び」に着目し、双六やカルタ、舞踊やファッションなど、男女が熱中した楽しみごとの変遷をながめます。
とくに近世初期の「遊楽図」における屈指の名品の数々が一堂に集まり、暮らしと「遊び」のかかわりを探るかつてない機会となります。
古くから主要な画題であった「風俗図」や「遊楽図」には、平安時代以来の貝合や蹴鞠、羽子板など、情趣ゆたかな遊びに熱中する人々が描かれています。
また、中世以降には、中国の士君子のたしなみとして奨励された「琴棋書画(きんきしょが)」(琴・囲碁・書道・絵画)の影響を受けて、「琴棋書画図」が屛風や襖絵に数多く制作されました。
近世に入ると、花見や風流踊りに興じる開放的な気分にあふれた「野外遊楽図」が流行しますが、江戸時代前期には幕藩体制が安定に向かうとともに、室内で親密に遊ぶ様子を描く「邸内遊楽図」に中心が移ります。
画面を眺めると、琴は三味線に、囲碁は双六に姿を変えて、「琴棋書画」の宴に見立てて描かれた遊楽の場面が幾つも見出せます。
現代を生きる私たちは、手中のスマートフォンで音楽やゲームに興じ、メールや画像をやり取りしています。その様子はあたかも、「琴棋書画」が端末1台に完結しているような趣です。
しかし、一昔前までは、実際に人々が出会い、集わないかぎり成立しなかった技芸や遊びは少なくありません。
この展覧会は、とくに「遊楽図」の中で遊ぶ一人一人の表情に迫ります。ある時は無邪気に笑顔を交わし、またある時は物憂げに遊び暮らした先人たちの、遊びの極意や、浮世を生きる術に、思いを馳せるひとときをお届けします。
会期 |
2019年6月26日(水)~2019年8月18日(日)
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---|---|
会場 | サントリー美術館 Google Map |
住所 | 東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3階 |
時間 |
10:00~18:00
(最終入場時間 17:30)
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休館日 |
火曜日 ※8月13日は18時まで開館 ※shop×cafeは会期中無休 |
観覧料 | 一般 1,300円(1,100円) 大学・高校生 1,000円(800円)
|
TEL | 03-3479-8600 |
URL | https://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/2019_3/ |
5.0
最終日一日前に訪問。
午前中ということもあり比較的スムーズにみることができました。
遊び道具関わらずですがインスパイアするのが上手ですよね日本は。いい感じで独自に発展して現代にも残ってますから。
また遊楽図の描かれる人数が多い!西洋絵画だと結構主役以外適当感あるけど全員表情がしっかりしています。見ていて楽しい気分になるますね。
ちなみに有楽町駅前の大黒屋で激安100円でチケットを入手し、お得に楽しむことができました。(音声ガイドは550円)
4.0
後期に行きました。目玉の国宝松浦屏風、細密な着物の描写とマチエールはを堪能。数ある四条河原遊楽図屏風の中でも今回展示の静嘉堂文庫美術館所蔵は名品ですね。この他、MOA美術館所蔵湯那図、サントリー美術館所蔵の邸内遊楽図屏風2品、重文舞踏図屏風等名品ズラリ。オススメです。
4.0
「遊びをせんとて生まれけん」平安末期の後白河院が編んだ今様歌集『梁塵秘抄』にある有名な一節。NHK大河ドラマ「平清盛」の挿入にもなっていました。とても印象的でしたね。
華やかさもありながら緻密で人々の生活に密着した屛風や絵巻物名品が多数。美しい実際の遊び道具も。なかなか良い展覧会なのにもかかわらず、内容のインパクトが今一なせいか、とても空いていました。
今回の展覧会では江戸時代の風俗を描いた多数の屏風絵が展示され、当時の人々がどのように遊びに興じていたかをうかがい知ることができます。生きるのがかなり大変だったはずの近世の人々の、子どもも大人も其々武士も民も傀儡も、ひたすら「遊び」に興じる姿が、実に細かに表現され、一人一人の表情にしぐさに、見る側も皆思わず笑みがこぼれます。いくら見ても飽きません(サントリーさんはウインドウや照明に工夫があり、映り込みもなく見やすい上、屏風類は表情までも見やすく、ウインドウ寄りに展示をして下さったせいでもありますよね)。それに多くの屏風が美しく凝った作りで、その意匠も見手があります。また一方、屏風絵などに描かれている、平安貴族の雅な遊び道具の実物が一緒に展示されているのも素晴らしいです。絵の中の遊び道具を見た後に本物を見ると、よりリアリティをもって鑑賞することができました。奈良正倉院展で見たような品々もありました。漆や螺鈿や寄木など見事な細工物は輸出用。よくある南蛮漆器の花鳥テーマの品ではなく、お寺と神社の景観を題材にしている、珍しい品もありました。渡来物のカルタをしっかり日本独自のものとし、色々なものがつくられ、遊びとしてだけでなく、教育としての役割も担っていた「かるた」。美しい絵柄や面白い言葉。必要に迫られた内容の妙など、面白くて面白くって、小さいものを単眼鏡で一生懸命見てしまいました。それから、きもの好きの私には、舞踊図に描かれた大胆な柄の組み合わせも、楽しめました。ホント、予定よりだいぶ時間がかかりました。
私たちにとって身近な「遊び」というものを、昔の人たちがどのように親しんでいたのか、その道具や楽しむ人々が描かれた姿を通して、たっぷり楽しめる展覧会でした。また「遊び」の形が時代によって少しずつ移り変わってきたのが感じられました。更に、屏風の中に描かれる人物も、大人数が一度に描かれ… Read More
5.0
遊びの流儀、サントリー美術館らしい真面目で堅実な良い展覧会でした。
金曜夜間とメンバーズ内覧に伺いましたが、ホントそこそこの入りです。
扇の国を思い出しました。あれも良い展覧会だったのに最後まで人気無かったなぁ。
重文の《相応寺屏風》《三十三間堂通矢図屏風》《本多平八郎姿絵屏風》あたりは流石に素晴らしいですね。
《祇園祭礼図屛風》は状態も良く色鮮やかでワチャワチャ賑やかです。
金屏風も多く華やかで太平の世を謳歌する江戸時代の日本人のエネルギッシュな日常を楽しめます。
未出品の《彦根屏風》があれば!と思うのは贅沢過ぎでしょうか。
特に良かったのは展示方法です。
照明をやや落として金屏風をより鮮やかに、更に屏風群は展示ケース内の前方に配置することで
単眼鏡がなくても細かい箇所が鑑賞出来るよう優しい工夫がされています。
であれば掛け軸にももう一歩工夫が欲しかったです。
先日伺った岡田美術館では掛け軸を展示ケースの奥に吊るすのではなく
ケース内に衝立のような置台を設置してそこに掛け軸を斜めに立て掛け
ガラス面の近い位置に作品を配置して見やすくしているのが印象的でした。
もちろん作品の状態を考慮した上で、こういった鑑賞者への配慮はとても歓迎ですし色々な所で広まっていくと良いですね。
例によって会期が細かく分かれています。
後期の国宝《松浦屏風》も楽しみですし、もうちょっと人気が出ても良いんじゃないかなぁ。
元服前の若々しい少年にもオススメです。
5.0
月曜日に訪問。やはり来館者はまだ少なめです。まず目についたのは相応寺屏風です。ガラス越しですが間近に見る屏風は、大勢の人々が生き生きと、ユーモラスに書かれていて面白く、じっくり見入ってしまいました。その後観覧できる屏風も、細かいところまで描写がしっかりしており、非常に楽しめました。菱川師宣の作品は人物の表情が豊かで、さすがだと思いました。うんすんカルタ等実物の遊具も展示されておりました。松浦屏風が展示期間外で残念でしたが、楽しい展覧会でした。
5.0
風俗画がメインですが、昔の遊びのことがよくわかります!以後・将棋・双六など今と同じものから、少しずつ発展していった、さまざまなかるたの種類とか、バッグギャモンまである!!美香氏から人は楽しいことが大好きで、いろんなことをして人生を謳歌していたんだなと、思いをはせたり。
昔の人の遊びは今と違ってちょっと風流で雅な感じもあるのですが、楽しむことそれ自体は今も昔も変わらないんだな、と面白く見てきました。
屏風がたくさん、しかも金屏風も多いので、それだけでも豪華で楽しい!!です。
うんすんかるたとか貝合わせの貝とか、かわいらしいものもたくさんでした!
展示替えのたびにぜひ見たい展覧会です!!!
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