4.0
イケムラレイコ展 言葉とリンクする作品
初めて知り、初めて作品をみました。
詩と作品がつながっていると感じました。詩を読んだあとに作品から劇画のような擬態語が聞こえるような気がしました。
撮影できるところでは、詩と作品を撮影しました。
ウサギ観音の中に入ると、光は4弁の花のように見え特殊効果かと思いましたが、看視の方から、天井の4つ玉ライトが影響していると伺いました。
作品の一部のようで不思議でした。
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長くヨーロッパを拠点に活動し、国際的にも高い評価を得ているイケムラレイコの大規模な個展を開催します。
1970年代にスペインにわたり、美術を学び始めたイケムラは、その後スイスで現代美術家としての活動を本格的に開始し、1980年代前半からはドイツを拠点に活躍してきました。
イケムラは、絵画、彫刻、ドローイング、水彩、版画、写真、映像といったあらゆるメディアを駆使し、生成と変化の諸相を、潜在的な可能性までをも含めて表現しています。
少女や夢幻の像、幻想的なハイブリッドな生きものたち、人や動物と一体化した風景など、イケムラ独特の多義的なヴィジョンは、イメージからイメージへと、軽やかにそのあらわれを変えていきます。
そこには、生きている私たち、生まれいずるすべてのものたちの存在の多様性を、あるがままに受け入れようとするイケムラの強靭な思想が感じられます。
ときにユーモラスで、ときに慈愛にあふれ、ときに悲壮な、慎ましげで内省的な作品たちは、まさにこの点において、閉塞感を増している今日の社会情勢に対する鋭い批評でもあるでしょう。
近年イケムラは、40年にもわたる芸術的探求を経て、始原の物語を神話的スケールでつむぎ出そうとする大画面の山水画に取り組んでいます。
約210点の作品を16のインスタレーションとして紹介する本展覧会を通じて、イケムラが見てきた、そして今まさに見ようとしている総合的な景色と世界観を共有できれば幸いです。
会期 |
2019年1月18日(金)~2019年4月1日(月)
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---|---|
会場 | 国立新美術館 Google Map |
住所 | 東京都港区六本木7-22-2 |
時間 |
10:00~18:00
(最終入場時間 17:30)
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休館日 |
火曜日 |
観覧料 | 一般 1,000円(800円) 大学生 500円(300円)
|
TEL | 03-5777-8600(ハローダイヤル) |
URL | http://www.nact.jp/exhibition_special/2018/Ikemura2019/ |
4.0
初めて知り、初めて作品をみました。
詩と作品がつながっていると感じました。詩を読んだあとに作品から劇画のような擬態語が聞こえるような気がしました。
撮影できるところでは、詩と作品を撮影しました。
ウサギ観音の中に入ると、光は4弁の花のように見え特殊効果かと思いましたが、看視の方から、天井の4つ玉ライトが影響していると伺いました。
作品の一部のようで不思議でした。
4.0
たまたまギャラリートークで、イケムラレイコさんと一緒に展示準備を担当したという学芸員さんの解説を聞けたので、知識がほとんどなかったのですが楽しめました。
展示も、イケムラさんがかなりこだわったということです。
(特に、「3. 有機と無機」の彫刻の展示では、”全体の配置含めて作品”というこだわりがあり、配置を決めるまでかなりかかったそうです)
詩から絵画、彫刻、ドローイングと様々なメディアが展示されており、イケムラさんの初期の作品から、いろいろな環境の変化が作品にも反映されるなど、興味深いお話も聞けました。
展示室内の「うさぎ観音Ⅱ」は、実は触ってもよく、さらには、中に入ってもよいということで、中に入らせてもらいました。うさぎ観音は東日本大震災に衝撃を受けて作製されたものだそうです。
5.0
浅学のため、イケムラレイコというアーティストについてほとんど知りませんでしたが、国立新美術館での女性単独展覧会は、2017年の草間彌生以来という謳い文句に惹かれ、興味津々で観に行きました。結果として、予想は遙かに超えた素晴らしい展覧会で、個人的好みでは草間彌生展を超えています。絵画、彫刻、ドローイング、版画、映像等、多岐に渡る作品はどれも斬新で興味深いものばかりで、16のインスタレーションに分けられ展示されています。全てを語ることができませんが、特に印象的だったもののみ紹介します。
4.ドローイングの世界
絵本作家になる前の長新太風の荒々しく不気味なドローイングが印象的です。
6.アマゾン
のれん風につるされた版画の女戦士の勇姿に魅せられます。
8.うさぎ観音
奈良美智の彫刻にどこか似ている巨大な「うさぎ観音」は会場の内外に2体ありますが、いずれも面白いです。
15.コスミックスケープ
ふすま絵風に描かれた幻想的な風景とそこに隠された人と動物が印象的です。
なお、ざっと観ると気が付かないが、多くの作品に人間の顔や動物の顔が隠されていることに気づき、戻って二度見してしまいました。
付記
「草間彌生 わが永遠の魂草間彌生」展は入場者数50万人を超え、2017年の入場者数ベスト4になるほどの大盛況でした。これに対し、イケムラケイコ展の入場者数が少ないのが気に掛かります。ネームヴァリューが低いせいでしょうか、会場は閑散としています。ゆっくりと鑑賞できてうれしいのですが、もっと評価されても良いと思います。お薦めの展覧会です。
3.0
先日、イケムラレイコ展を見ました。
ドローイングや陶器、ペインティング等の作品がたくさんあり、まさに彼女の集大成となる展覧会だったと思います。見応えありました。
5.0
特に彫刻(といっていいのかわかりませんが)の立体の作品が面白く、色もカラフルでコノミです。
絵画も何とも言えない透き通った色合いで、心象表現がされているのですが、こころに響きます。
だれでも心に持っているような感情がそのまま表現されているような感じ・・・不安とか、鬱積とか、もやもやした気持ちもあらわされていたり。
きっとだれでも共感できるのではないかな・・・
男女問わず気に入る展覧会だと思います。
-
広い会場を贅沢に使った大規模回顧展でした。
ルドンぽいなぁと思ってみたり。
うさぎ観音???
予備知識はありませんでしたが、自分は楽しめませんでした。
ただ身銭を切っていないので無星とさせて頂きます。
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