川口起美雄 Thousands are Sailing

神奈川県立近代美術館 鎌倉別館

  • 開催期間:2025年11月1日(土)~2026年2月1日(日)
  • クリップ数:23 件
  • 感想・評価:3 件
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川口起美雄《夜の肖像》2005年 テンペラ、油彩、板
川口起美雄《柘榴(グラナダ・アプフェル)》1977年 テンペラ、油彩、カンヴァス 個人蔵
川口起美雄《故郷を喪失したものたち》1982年 テンペラ、油彩、板 東京オペラシティ アートギャラリー蔵
川口起美雄《背中》1983年 テンペラ、油彩、パーティクルボード 個人蔵
川口起美雄《境界》1997年 テンペラ、油彩、板
川口起美雄《ウサギの肖像》1998年 テンペラ、油彩、板
川口起美雄《時の祭壇》2003年 テンペラ、油彩、板 個人蔵
川口起美雄《フランツ・Kの街》2011年 テンペラ、油彩、板 個人蔵
川口起美雄《机の上の旅》2025年 テンペラ、油彩、板 個人蔵
川口起美雄《セルロイドの羊たち》2025年 テンペラ、油彩、板 個人蔵
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この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

川口起美雄(かわぐちきみお 1951−)は、目に見えるものを描き、誰も見たことがない風景を現出させる作家です。その作品は、ウィーンで学んだテンペラ絵具と油絵具による混合技法で描かれています。独特の美しい質感と寓意が交錯する川口の絵画は、しばしば詩に喩えられ、文学者や詩人たちからも高く評価されています。

1970年代以降、川口は「故郷を喪失したものたち」の旅の記録者として作品を描いてきました。その背景には、ウィーン在住時に経験した国を追われた学生たちとの出会いや、国内外の不安定な政治情勢があるといいます。住まうべき場所、そこに住んで幸せを感じうる場所を求めてさまよう人々のために描かれた景色は、個人の記憶を越えて、誰もが心のどこかに抱える懐かしさを呼び起こします。

本展では、初期の代表作から初公開となる最新作まで、約40点の絵画とオブジェ作品を展示します。広大な幻想の風景から、動植物など多様なモチーフの姿を借りた自画像、そしてより写実的な手法へと、ゆるやかに変化を続けながら、数多の人々とともに旅を続けてきた川口の半世紀に及ぶ創作の軌跡をたどります。

◆ 川口起美雄略歴
1951年、長崎県生まれ。1974年に渡墺。オーストリア国立ウィーン応用美術大学にてヴォルフガング・フッターに師事し、北方ルネサンスの古典技法を研究。テンペラ絵具と油絵具の混合技法を習得する。1977年に帰国し、翌年、青木画廊東京で初の個展を開催。1985年から翌年にかけて、文化庁在外研修員としてウフィッツィ美術館修復室でイタリア・ルネサンスの技法を学ぶ。1987年、第30回安井賞展で佳作賞を受賞。2002年に池田20世紀美術館、2015年に平塚市美術館、2021年に武蔵野美術大学 美術館・図書館で個展を開催。2013年から2022年まで武蔵野美術大学造形学部油絵学科の教授を務めた。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2025年11月1日(土)~2026年2月1日(日)
会場 神奈川県立近代美術館 鎌倉別館 Google Map
住所 神奈川県鎌倉市雪ノ下2-8-1
時間 9:30~17:00 (最終入場時間 16:30)
休館日 月曜日、12月29日~1月3日
11月3日、11月24日、1月12日は開館
観覧料 一般 700円(600円)
20歳未満・学生 550円(450円)
65歳以上 350円
高校生 100円
  • ※( )内は20名以上の団体料金です
    ※中学生以下の方と障害者手帳等、ミライロIDを提示の方(および介助者原則1名)は無料です。ミライロIDについて、通信環境等の影響によりタブレット端末等の画面で必要な情報が確認できない場合は、原本の提示が必要な場合があります。
    ※無料開館日:11月3日(月・祝)文化の日
    ※ファミリー・コミュニケーションの日(毎月第1日曜日:11月2日、12月7日、1月4日、2月1日)は、18歳未満の子ども連れの家族は割引料金(65歳以上の方を除く)で観覧できます。また同日は会話を楽しむ日「オープン・コミュニケーション・デー」となりますので、小さな子ども連れの方も遠慮なく会話を楽しめます
TEL0467-22-5000
URLhttps://www.moma.pref.kanagawa.jp/

神奈川県立近代美術館 鎌倉別館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

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感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

4.0

テンペラと油彩の混合技法にときめく

東京オペラシティ・アートギャラリーのコレクション展示でときどき目にしていた印象深い作家で、是非まとめて見てみたいと思ってました。テンペラと油彩の混合技法を使った細密な作品で、暗部の深い階調とハイライト部分が美しい絵です。そして何より、リアルな筆致で幻想的なテーマを扱っていて、絵の前を離れがたくなる。

というわけで鎌倉へ。鎌倉駅から行くと、混んでいるので、北鎌倉駅からだらだら歩いて行きました。

展示はデビュー当時の作品から、最新作まで。1976年の作品から始まって、各年代の作品が揃っている感じです。面白いのは2025年の作品が12点もあること。そして、ジョセフ・コーネル風の箱作品もいくつかあった。作品数は43点とそこそこあって、かつそれぞれの雰囲気が違うので、あきない感じ。楽しめました。

ちなみに「Thousands are Sailing」っていうタイトルは少し気になった。The Poguesの曲名が思い浮かぶのだけど、それで正解なのかな。アイルランド移民の苦難を歌ったもので「故郷を喪失したものたち」の歌ではある。まあ、この辺は疑問のままかも。

写真撮影可で、図録ありです。

THANKS!をクリックしたユーザー
nkwiwkさん、アバウトさん、morinousagisanさん、エイミーさん

5.0

ウィーン幻想派、ベルギー象徴派が好きならぜひ!

神奈川県立近代美術館鎌倉別館にて開催中。物語の中に入り込んだような幻想的な画面が展開され、異空間に迷い込んだような不思議な感じがする絵です。画面が静謐で、ルネ・マグリットの光の帝国みたいな雰囲気。作品も一堂にまとめて見られて、ゆっくりと鑑賞できました。私は馬の絵を2枚見つけましたが、午年に会う素敵なお馬でした!

THANKS!をクリックしたユーザー
エイミーさん、morinousagisanさん、towatowaさん

3.0

不思議な絵本のような世界観

メインビジュアルの夜空のイメージとテンペラ画なのが気になったものの、このためだけに鎌倉に行くのはタイパ・コスパが悪すぎる。
と思っていたら、ご近所での『築地明石町』の展示と被ったので、早起きをして鎌倉に向かいました。
早起きをしたのは、文化の日プレゼンツ・無料鑑賞を狙っての作戦です。
開館5分前に着いたら、待っていたのは4人だけ!
おかげで気持ちよく見ることができました。

展示数は少ないものの、50年前と今年の作品が並んでいて、テーマの変遷がわかる面白い試みでした。
私は最近の作品のほうが好きですね。
テンペラ絵具のツルンとした感じとおとぎ話の挿絵みたいな絵柄がマッチしていて、絵本好きの人は楽しめると思います。

THANKS!をクリックしたユーザー
nkwiwkさん、みんみんさん、Restartさん、mio_sprさん、komagatayaさん、他3人

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出展作品・関連画像IMAGES

川口起美雄《夜の肖像》2005年 テンペラ、油彩、板

川口起美雄《柘榴(グラナダ・アプフェル)》1977年 テンペラ、油彩、カンヴァス 個人蔵

川口起美雄《故郷を喪失したものたち》1982年 テンペラ、油彩、板 東京オペラシティ アートギャラリー蔵

川口起美雄《背中》1983年 テンペラ、油彩、パーティクルボード 個人蔵

川口起美雄《境界》1997年 テンペラ、油彩、板

川口起美雄《ウサギの肖像》1998年 テンペラ、油彩、板

川口起美雄《時の祭壇》2003年 テンペラ、油彩、板 個人蔵

川口起美雄《フランツ・Kの街》2011年 テンペラ、油彩、板 個人蔵

川口起美雄《机の上の旅》2025年 テンペラ、油彩、板 個人蔵

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