4.0
こだわりのカラー・リトは油彩画とは全く違った魅力。
画業のほとんどを(戦中を除く50年以上)パリで過ごした荻須。早逝した佐伯祐三に比し84歳の最後の最後まで作品を作り続けていたのだそうです。パリ市長に“最もフランス的な日本人”と称され、フランスの最高勲章、レジオン・ド・ヌール勲章も授与されもしました。荻須の油彩画は、ナイフを使った重厚で鋭いタッチの画風ながら、どこか静かで淋し気な作品で知られています。今展では、晩年になって、本格的に取り組んだリトグラフ作品(約20年の間に160点以上のリトグラフ作品を残している)を中心に、モノクロ・リトグラフからカラー・リトグラフへと展開して、パリの街並みや郊外、ヴェネツィアの風景、などを描いた作品や、展覧会ポスターや年賀状なども含め、故郷の稲沢市荻須記念美術館さんのコレクションを軸に、数点の油彩作品をも交えて紹介されていました。リトでは油彩とは全く印象の違った、シンプルな線描にポップで愛らしい、透明感のある色使いで、それは荻須の新しいもう一つの魅力にもなっていたようでした。当時パリでは多くの画家がリトを手掛け、一大ブームであったそうですが、荻須のリトはそれらの中でも群を抜いていたそうです。荻須はリトの特性を徹底研究… Read More










