5.0
多種多様な作品群
フォロンの世界観を十分に堪能できた。平面、立体、映像作品など多種多様な作品群を観ることができる。展示会場全体に映像作品の音楽がうっすら聞こえてくるのも雰囲気が浸れて良。メッセージ性が強い作品でもフォロンのタッチだと攻撃的に感じられないのが不思議で、始終別世界に居るかのような空気に浸れた。
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ベルギーを代表するアーティストの一人、ジャン=ミッシェル・フォロン(1934-2005)。アメリカの『ニューヨーカー』『タイム』など、有名雑誌の表紙に挿絵が掲載されたことをきっかけに、多彩な才能を発揮し、世界中へ羽ばたいていきます。
柔らかな色彩でえがき出される詩情豊かな世界。しかし、美しい景色に惹かれてよく見てみると、環境破壊や人権など、現実に残る問題を目の当たりにすることになります。フォロンは、やさしく、そして厳しく、この世界と向き合うためのメッセージを残しているのです。
本展では、日本で30年ぶりに、ドローイング・水彩画・ポスター・彫刻・写真・オブジェ・アニメーションなど約230点の作品を一挙に紹介します。自らを「AGENCE DE VOYAGRS IMAGINAIRES(空想旅行エージェンシー)」と名乗っていたフォロン。彼が作品にうつした謎やメッセージを探しに、空想の旅に出かけてみませんか?
会期 | 2025年1月11日(土)~2025年3月23日(日) |
---|---|
会場 |
名古屋市美術館
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住所 | 愛知県名古屋市中区栄2-17-25 (芸術と科学の杜・白川公園内) |
時間 |
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休館日 |
月曜日、1月14日(火)、2月25日(火) ※1月13日(月・祝)、2月24日(月・休)は開館 |
観覧料 | 一般 1,800円(1,600円) 高大生 1,000円(800円) 中学生以下 無料
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TEL | 052-212-0001 |
URL | https://art-museum.city.nagoya.jp/exhibitions/post/folon/ |
5.0
フォロンの世界観を十分に堪能できた。平面、立体、映像作品など多種多様な作品群を観ることができる。展示会場全体に映像作品の音楽がうっすら聞こえてくるのも雰囲気が浸れて良。メッセージ性が強い作品でもフォロンのタッチだと攻撃的に感じられないのが不思議で、始終別世界に居るかのような空気に浸れた。
5.0
とてもよかった
作品集で見るのとは全然違う(当たり前ですが)
水彩画のグラデーションや、シルクスクリーンにしても実物を見ないと本当の良さはわからないものだなぁと切に思いました。
優しくファンタジーな作品のイメージだったフォロンでしたが、メッセージ性のかなり強い作品も多く考えさせられる展示も多数あり。
映像で作品を製作していく過程を見たら帰宅後絵を描きたくなりました。
とても満足度の高い展覧会でした。
3.0
最近の画家であり水彩画やシルクスクリーンの作品が多く、カジュアルな展覧会でした。特徴的な人物と淡い色彩でわかりやすい作品が多かったです。
4.0
ずっと大好きだったFOLONの作品が展覧会で見られて良かったです。
作品集などの印刷物と原画の違いが油絵等ほどではないのかと思っていましたが、大きな間違いでした。多くの作品にあんなに凹凸のある用紙が使われているとは。
また、一部分にアルミを用いた作品がいくつかあり、これらもやはり原画でないと味わえない風合いでした。
インタビューや製造過程等の動画も大変興味深かったです。
5.0
地球環境問題、戦争など、フォロンが作品を書いた時から、今も変わってない。
マグリットの絵に出会ったのがアーティストになるきっかけとのこと。僕もマグリットは好きな画家なので、フォロンの超現実な空想の世界に惹かれたんだろうな。
「眼鏡」「矢印」「かばん」「旅人」。僕たちのこころに時代の空気を響かせてくれる。
スティーブ・カーンのジャケット原画は無かったな。
フォロンの絵といえば、やわらかいグラデーションの水彩画が頭に浮かぶ。
たしか学生の頃に美術だか社会だか、なにかの教科書で見たことがある。
前半の展示は帽子や壁掛けフックの穴が目、目、口だとすると、ほら顔に見えるでしょう?とい…readmore
名古屋市美術館でジャン=ミッシェル・フォロン展の初日を観てきました。この展覧会は、20世紀後半のベルギーを代表するアーティスト、フォロンの作品を存分に楽しむ絶好の機会です。
フォロンの魅力的な世界
ジャン=ミッシェル・フォロン…readmore
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