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特別展 空想旅行案内人 ジャン=ミッシェル・フォロン

特別展 空想旅行案内人 ジャン=ミッシェル・フォロン

名古屋市美術館|愛知県

開催期間:

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フォロンの芸術:30年ぶりの大回顧展が名古屋で開幕

名古屋市美術館でジャン=ミッシェル・フォロン展の初日を観てきました。この展覧会は、20世紀後半のベルギーを代表するアーティスト、フォロンの作品を存分に楽しむ絶好の機会です。

フォロンの魅力的な世界
ジャン=ミッシェル・フォロン(1934-2005)は、若い頃から絵画の世界に惹かれ、1955年にパリ近郊へ移住してからは、ひたすらドローイングを描く日々を送りました。やがて、アメリカの『ザ・ニューヨーカー』や『タイム』の表紙を飾るほどに注目され、各国で高く評価されました。彼の作品は、色彩豊かで詩情あふれる美しさの中に、環境破壊や人権問題、孤独や不安といった厳しい現実への告発が隠れています。

アムネスティとの関わり
フォロンは、人権問題に対する強い関心を持ち、アムネスティ・インターナショナルとも協力しています。彼の作品は、アムネスティのポスターやキャンペーンにも使用され、世界中で人権の重要性を訴えています。

世界人権宣言のイラスト
1988年には、世界人権宣言のイラストを手がけました。彼の描いた鳥たちは、平和と自由の象徴として、多くの人々に強いメッセージを伝えました。

展覧会の見どころ
この展覧会では、フォロンの初期のドローイングから水彩画、版画、ポスター、そして晩年の立体作品まで、約230点が展示されています。特に帽子を被った紳士「リトル・ハットマン」、矢印、ロボットのような顔、鳩やミサイルなどのシンボルが目を引きます。これらのモチーフは、平和や戦争、日常生活に潜むテクノロジーへの問いかけを象徴しています。フォロンは家電のスイッチボックスや電源をロボットの顔のように見立て、それらが日常に溢れている様子を作品に描いています。デジタル化やパンデミック、戦争など、社会的に大きな転換期にある現代、フォロンの芸術が持つ環境や自由への高い意識、抑圧や暴力、差別に対する静かな抗議を再評価する絶好の機会です。

深い洞察を得る講演会
この後、14時からステファニー・アンゲルロット氏(フォロン財団理事長)による講演会が開催され、フォロン氏の芸術の背後にあるインスピレーションや、彼の人生と創作過程について深く学ぶことができました。その講演は、訪問者にとって芸術への理解を深める貴重な機会となりました。

ジャン=ミッシェル・フォロン展は、多くの方々に愛される素晴らしい展示であり、彼の作品に触れることで新たな視点と感動を得ることができるでしょう。名古屋市美術館で開催されるこの展覧会、ぜひ一度訪れてみてください。

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