3.0
当たり外れが多いのは承知のうえ
福田美術館との関係性がよくわからないけれど、2館共同開催の場合、こちらの展示は添え物っぽい扱いになっていることが多い気がする(笑)
とはいえ、見られてよかった!と思う作品が必ずあるし、あの畳の部屋で足を投げ出して鑑賞できるのは唯一無二。
『鴉群飛図』は十曲一隻という変則屏風。最初は鴉の造形に見入り、次に地の茜色に見入り、最後に全体を見ると十曲!
地の茜色は角度によってはマットな金褐色にも見えるので、この色を作り出すのは難しかったのでは?八曲一隻でも四曲一双でも収まりそうなのになぜ? 疑問だらけの作品でした。
初公開の『月下竹林』は竹の葉が上部にだけ生えていて、葉の後ろに月がかかる、下半分が極端にすっきりした作品。描かれた竹は数本なので、なんとも涼しげな情景です。
やっぱり足を運んでよかった!