内藤礼 生まれておいで 生きておいで

銀座メゾンエルメス フォーラム

  • 開催期間:2024年9月7日(土)~2025年1月13日(月・祝)
  • クリップ数:38 件
  • 感想・評価:3 件
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「内藤礼 生まれておいで 生きておいで」 2024年
東京国立博物館 展示風景 撮影:畠山直哉
内藤礼 | 《無題 》2024年 | 花、水、ガラス瓶
撮影:畠山直哉
内藤礼 | ≪color beginning/breath≫ 2024年 | キャンバス にアクリル絵具
撮影 :髙橋健治
内藤礼 | ≪color beginning/breath≫ 2024年 | キャンバス にアクリル絵具
撮影 :髙橋健治
「内藤礼 生まれておいで 生きておいで」 2024年
東京国立博物館 展示風景 撮影:畠山直哉
内藤礼 | 《母型 》 2024年
東京国立博物館 展示風景 撮影:畠山直哉
内藤礼 | 《死者のための枕 》2023年
東京国立博物館 展示風景 撮影:畠山直哉
内藤礼 |《母型 》2010年
豊島美術館 写真:鈴木研一
内藤礼 |《母型 》 2010年
豊島美術館 写真:森川昇
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この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

「地上に存在することは、それ自体、祝福であるのか」を、一貫した問いとして作家活動を続けてきた内藤は、光や影、水や大気のうつろいがもたらす生と死のあわいに、日々見過ごしがちなささやかな事物や情景、知覚しがたい密やかな現象を「根源的な生の光景」として、私たちの中に結び付けることで、深い体験をもたらします。

本展は、東京国立博物館にて、9月23日(月・休)まで開催されている同名の展覧会と一連の流れを持って構想されたもので、会期を一部重ね合わせながら、ひとつの大きな円環を描くというかたちで展開します。

歴史ある建築物とさまざまな年代に制作された膨大な文化財を所蔵する東京国立博物館の環境とは対照的に、銀座メゾンエルメスの近代的な建築内にあるフォーラムには、ギャラリー所蔵の作品群はありません。都市の中心部に浮かび、一見、空っぽのようにも感じられる空間は、ガラスブロックを通じた自然光とともに街からもたらされる人工の光や色彩に満ち、また過去から隔てられた場所でもあります。

内藤は、光のうつろいによって、一層はかなく、また色濃く感じられる生への眼差しを、この場所へかりそめに宿らせ、そこに「生の没入」を見出そうとします。

連続する二つの会場は、絵画や立体作品によって繋がる構成をとっています。とりわけ、2023年から24年の間に日々作家のアトリエで制作された絵画《color beginning/breath》のシリーズは、展覧会へと向かう作家の生の刻として、物理的な時間の不可逆性を示し、両会場を結ぶ円環の語りの一軸を形成します。東京国立博物館で縄文時代の土製品や獣骨と出会い紡がれた親密な時間やままごとの痕跡、数々の展示室を巡る回路からもたらされた記憶、それらは、会期を完全に重ねることのない本展においても、作品の断片や空気、眼差しの間に交差する時空を形成し、空間に佇む人や低い位置に設置された《座》に身を寄せる人の姿を通して、超越的な協和を浮かび上がらせます。

過去に生きた人に出会うことができないように、未来に生きる人にも、昨日や明日という時間にも、私たちは今、物理的には出会うことはできません。だからこそ、内藤の「生まれておいで 生きておいで」という呼びかけが鑑賞者の地平に現れるとき、太古から続く自然や命への畏れや祈り、それによってもたらされた創造の力や精神世界への共鳴を、風景の中に認めるのでしょうか。そして、未来へ向かういかなる生もが、慈悲と祝福の息吹で満たされんと希求するのでしょうか。

◆ 東京国立博物館・銀座メゾンエルメス フォーラム 無料シャトルバス
二つの会場での展示がともに開催している期間の土日祝日には、東京国立博物館(上野)とメゾンエルメスフォーラム(銀座)を結ぶ無料シャトルバスをご利用いただけます。
◎詳細は公式サイトをご確認ください。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2024年9月7日(土)~2025年1月13日(月・祝)
会場 銀座メゾンエルメス フォーラム Google Map
住所 東京都中央区銀座5-4-1 8・9階
時間
  • 開館時間:12:00~19:00(入場は18:30まで)
    ※開館時間が通常と異なります。
休館日 水曜日 
観覧料 無料
TEL03-3569-3300
URLhttps://www.hermes.com/jp/ja/content/maison-ginza/forum/240907/

銀座メゾンエルメス フォーラムの情報はこちらMUSEUM INFORMATION

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感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

4.0

形も、色も、薄れてゆく時空 

東京国立博物館にて9月23日迄開催されていた同タイトルの展覧会の続編、ということで、自ずと東博からのながれで本展の時空に身をゆだねてみた。

東博では、生と死、二つの世界が意識させられた。二つの時空は、厳然と両者ともに在るが、その境界は曖昧で交差もする。また、空間への意識とともに、現在・過去・未来と時間のベクトルも意識された。

それに続くエルメスフォーラムの場では。
8階のエレベータから展示会場に歩を進めると、まずは、明るい朱の玉や乳白色の風船が目に入る。東博の第1室からのつながり、で始まる。
が、同階の2室から9階へ、と鑑賞ルートに従って進むにつれ、形あるものは小さく、低く、少なくなってゆく。壁のカンバスに描かれる色彩は次第に薄れてゆき、最後は白に。生の営みの痕跡(千代紙、クシャクシャのファッション誌の一頁、等)も同様だ。
最後に行きつく、8・9階吹抜け空間の9階エリア。8階空間に漂う生命感は、その上部の9階空間には希薄だ。まるで重力が働いているかのように。ただ白い空間に、ガラスブロックから差す柔らかな光、それだけ。目に映る世界は「無」だ。でも、不思議なことに、生の「気」の漂いは感じられる。

東博からのながれ、でもうひとつ。こちらには、時間の軸は不在。真っ先に消えた。
形も色も時間も、最後には全て昇華した空間に、光と気が残る。これは決して虚無ではない、と感じた。
ただし、清々しい気持ちにはなれない。モヤモヤ感を抱きつつ会場をあとにすることとなった。

ここからは内藤礼の制作そのものからは逸脱する。
黒い制服の係員が多い。皆さん姿勢や所作は洗練されていて素晴らしいのだが、異質の存在感を放つ。時空に漂う微かな存在の変化を受け止めようとする鑑賞者にとって、違和感はある。仕方ないことながら。

夕方4時頃に入館。4時半頃に室内照明が点灯し、外光からのライティングの変化を楽しめたのは計算外の幸運でした。

5.0

行ってみても言語化は難しい。でもその作品空間は何かに満ちている。

レンゾ・ピアノの設計の華やかな銀座の空間。ガラスブロックが光を満たす現代的〈場〉。
ちいさな作品群はリストによると126点。
壁面にはかすかな軌跡のようなドローイングが並び、なんでここに?という位置にあるものもあれば、会場を横断する糸の作品もある。トーハクの作品の風船やボンボンもある。
まずは、自分の感覚で作品を見て回り、唯一の大型作品〈座〉に座ったりして。空間でこっそり囁くような作品を楽しんだ。
その後、リストの平面図を見ながら作品を探して廻ってみた。平面図なので思わぬ高さ・低さにある作品を見つけると心躍った。無題も多いが、思わぬ小さなものにタイトルが付けられていて興味深い。リストをよく読むと、自分も関われる作品がいくつかあるので読み落とし無きよう。
空間全体を楽しんで細部を楽しんで時間を楽しめる…その愛おしさが満ちていた。
と、ここまで書いたけど、
正直、感想を文字にするのが正しい気がしない。

9月17日(火)13時入館。この場所にしては、いつもより人がいたが鑑賞に支障なし。撮影不可。
余談:撮影不可だったけど、撮影可でもちゃんと伝わる写真を撮れる自信は無い。

THANKS!をクリックしたユーザー
morinousagisanさん、Camdenさん

5.0

りぼん

ピナ・バウシュの舞台鑑賞後に行ったが、同じ方々たちが多かった様子。

東博に引き続き、観に行ってよかった。

作品リストと作品の場所を真剣に照らし合わせて観る。
そうしないと、内藤さんの作った世界を見逃してしまうから。

作品のタイトルも惹かれるものがあり、
立体的になった雑誌には、ひっそりとりぼんが結ばれていたりと、
とても楽しかった。
ちょうど近くで鑑賞されていた女性も、
身体を屈ませたり、上を見たりと夢中になっていた。

うまく言えないけど、
なんだか、大人になった自分と幼い自分、お互いが遠くでそれぞれを見守っているように感じた。

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出展作品・関連画像IMAGES

「内藤礼 生まれておいで 生きておいで」 2024年
東京国立博物館 展示風景 撮影:畠山直哉

内藤礼 | 《無題 》2024年 | 花、水、ガラス瓶
撮影:畠山直哉

内藤礼 | ≪color beginning/breath≫ 2024年 | キャンバス にアクリル絵具
撮影 :髙橋健治

内藤礼 | ≪color beginning/breath≫ 2024年 | キャンバス にアクリル絵具
撮影 :髙橋健治

「内藤礼 生まれておいで 生きておいで」 2024年
東京国立博物館 展示風景 撮影:畠山直哉

内藤礼 | 《母型 》 2024年
東京国立博物館 展示風景 撮影:畠山直哉

内藤礼 | 《死者のための枕 》2023年
東京国立博物館 展示風景 撮影:畠山直哉

内藤礼 |《母型 》2010年
豊島美術館 写真:鈴木研一

内藤礼 |《母型 》 2010年
豊島美術館 写真:森川昇

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