アートフェアアジア福岡2025 日本とアジアを結ぶ交流都市“福岡”で開催されるアートフェア

はじめに
第10回アートフェアアジア福岡2025(以下、AFAF)が、マリンメッセ福岡B館で行われた。AFAFは福岡で開催されることもあり、「福岡、九州、アジア」のアーティストの作品が数多く展示される。また、同時期に「FaN Week 2025」が開催され、福岡市内の多くの場所で、気軽にアートに触れることができる特別な機会だ。

以下に、気になるブースを紹介する。
Leading ASIA
2023年のFaN Weekにおいて東長寺で大型インスタレーションを披露したイ・ビョンチャン、昨年のアート・バーゼルバーゼルに初出展(個展形式ブース)したジュリアン・アブラハム・“トガー”、台湾からクリスタル・ルパ、マレーシアからイム・イェン・サムなどが出展している。アジア圏出身で、世界的に注目される作家を特集した注目のブースだ。

AFAF AWARD
AFAFでは、コマーシャル・ギャラリーだけでなく、様々なコラボレーション・ブースが出展している。本ブースでは、次世代を担うアーティストの発掘と支援を目的とした公募展が行われている。今回は、総数800件を超える応募があり、その中から厳選された作品が展示されている。

Moments
本ブースでは、ライブドローイングが行われていた。作家が脚立に登り、制作する様子を見学できた。画面の多くは水墨で描かれているが、赤や青の差し色が目を惹いた。

寺澤季恵(レントゲン)
赤色で球状のオブジェが、モコモコとたくさん連なっている。綺麗というより、近寄りにくい雰囲気のある作品だ。彼女の話では、死や腐敗から生のあり方を探ることに興味があるそうだ。近寄りがたく感じるのも無理はない。

小原若菜(3ta2 SANTANI GALLERY)
最近、彼女は木彫を制作している。材料の木材は、日によって表面の質感が変化するので、その点も気に入っているらしい。自分の中にある変わらないものを模索しながら、ちょっとヘンテコで、ユーモアのある作品を目指しているそうだ。

甲村有未菜(ギャラリーMOS)
彼女の作品は、景色から抽出したカタチと余白を生かし、風景をとても抽象的に扱っている。画材には日本画の材料が使われ、落ち着いた色合いと質感が目を惹く。作品を見る時は、顔料の重なりや素材の物質感を通して、そのものの存在を想い、眺めて欲しいそうだ。

作家のコメントはないが、気になるブースをもう少し紹介する。


おわりに
会場内には、カフェなどの休憩コーナーがある。どの作品を購入するか迷う場合は、気分転換に利用できる。
また、せっかく福岡市まで来たのなら、近隣の美術館にも足を伸ばしたい。福岡アジア美術館では「ベストコレクションⅢ──変革の時代、新たなる自画像」(11月30日まで)と「特別展 ベトナム、記憶の風景」(11月9日まで)、福岡市美術館では「コレクターズⅣ ―トリガーと鏡―」(9月28日まで)が開催されている。どの展覧会も地域の特性を感じられる良い展示だ。
展覧会名 アートフェアアジア福岡2025
会場 マリンメッセ福岡B館
会期 2025年9月25日~9月28日