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TRIO パリ・東京・大阪 モダンアート・コレクション

TRIO パリ・東京・大阪 モダンアート・コレクション

大阪中之島美術館|大阪府

開催期間:

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念願の大阪トリオ展

東京での展覧が開催される前から、ずっと楽しみにしていた企画展。
今回満を持しての鑑賞となった。

大阪の中之島に新しい美術館ができたと知ったとき以来、いつか是非訪れたいと思っており、今回、この美術館でトリオ展なるものが開催される、そしてなんとそこに私の好きなマティスの絵が来ると知り、今だ!とのごとく福岡から出向いた。

最寄り駅から歩き、建物を目にした途端、そのスタイリッシュかつ近代的な外観と周りの風景との調和に思わず見惚れた。
中に入り驚いたのは人の多さだ。平日に行ったにも関わらず、様々な年代の人が集まり、各々鑑賞をしている。トリオ展ということで、3つの作品を比較して楽しみ、一人でじっくりと鑑賞、また、3つの中であればどれが自分の好みかを同伴者と語る、あえて一つ一つを全く切り離して作品個々に思いを馳せる、等様々な楽しみ方が出来る企画のため、人気があるのだろう。
来場者は多いが、やはり順路全体を見ると波があり、相対的に人が集まっていない作品から見て回った。

まずは作品をみて、その際に生まれた感情や想像に一つ一つ向き合う。2巡目はやはりトリオとして3つの作品を見て、その比較を楽しみ、3巡目では主に気に入った作品を目に焼きつけた。今回、パリ市立近代美術館、東京国立近代美術館、大阪中之島美術館の3つの美術館が各自のコレクションからトリオのテーマに沿って作品を出品していたが、それぞれの選りすぐりを持ち寄って「これでどうだ!」とのごとく、まるで宝物の自慢し合いっこをしているようでとても面白かった。

沢山の作品を観ることができたが、とりわけ印象に残ったのは、アンリ・ルソーの「蛇使いの女」をオマージュした作品、「ベレル通り2番地2の出会い」(ヴィクトル・ブローネル)だ。メインビジュアルとしてポスター等にも使われていた作品だが、実際に目にし、面白いと感じた。なんだか既視感のある色味に摩訶不思議な生き物が鎮座している。何かを訴えているようでもそうでもないようでもどちらとも見える。シックな色合いの中の白い生き物は、浮いているようでいて、あたかもその世界の住人として当然のごとく居座っている。作品の背景を読み、この違和感の正体になるほどと納得した。きっとブローネルはアンリ・ルソーを尊敬しており、自分の作り上げたキャラクターを絵画上でコラボさせることで夢をひとつ叶えたような感覚だったのではないだろうか。現代で言うところの推し活、のようなものだろうか。実際は分からないが、私は、この作品からはオマージュする目的として、風刺ではなく畏敬を感じた。

また、楽しみにしていたマティスの絵は他の作品と違い、ガラス張りの展示だったため、距離感があり、少し悲しかった。ただ、それほど厳重に保管されているということに自分を納得させ、その鮮やかな色彩を何度も目に焼き付けた。

美術館での所在時間4時間半。思い残すことはないかと自分に問い、満足感と幸福感とともに美術館を後にした。

今回、心から楽しみにしていた展覧会。本当に行けてよかった。
しばらくは今回の余韻に浸り、つぎの楽しみを見つけるべく、またアンテナを張り巡らせようと思う。

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