日本の仮面――芸能と祭りの世界
国立民族学博物館|大阪府
開催期間: ~
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仮面のオモテだけでなくウラガワも。
「みんぱく」の特別展示館、2階建ての館内に狂言や能、祭りや神事などで使われる仮面が数多く展示されています。主に仮面のオモテ側の展示ですが、展示後半にはウラガワも見られる仕掛けが用意されています。
特に気に入ったのは、1階の中盤にある神奈川県の御領神社の神事「面掛行列」で使われる仮面。それぞれが表情豊かでにんまりした顔、とぼけた顔、ちょっと不気味に可愛い顔。。現代の作家さんのアート作品のようなモダンな印象を受けました。
2階には、普段は見ることができない「仮面の裏側」の展示もあります。
長く使われてすり減ったり、光沢がでているものも。歴史を感じます。
裏側からは、表には見えない目の穴、呼吸をするための穴が確認できましたが、どれも小さくてきっと視界も狭く息苦しいだろうと、仮面をつける人の苦労が伝わりました。
また、実際に仮面をつけた感覚を体験できる展示もあります。能面に顔を当てて(アクリル越しです)鏡にうつる姿を見てちょっと神々しい気分になれたり、その視界のせまさを実感することができました。
最後には、お祭りで売られるセルロイドのお面やプロレスラーのマスクも展示されていました。こちらは昭和レトロ感もありほのぼのとした展示です。
さて、本展はカメラ撮影が禁止です(最後の一点のみ可)
インパクト大で魅力的な仮面があちこちに展示されていたので撮影できないことを残念がる声も聞こえてきました。個人的には美術展などでのシャッター音が気になるので、撮影禁止は潔くて好感が持てました。
この展覧会は「みんぱく」の特別展示館で開催されています。同じチケットでもちろん巨大な本館にも入館できますので、時間に余裕をもってご訪問されるのが良いと思います。
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