特別展「テルマエ展 お風呂でつながる古代ローマと日本」
神戸市立博物館|兵庫県
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テルマエの平和
カラカラ浴場は高校時代世界史で出て来たけれど、25mプールみたいな吹きさらしのお風呂に人々が浸かっているイメージだった。が、再現模型を見ると、実際のテルマエは屋根がある建物で、脱衣所やサウナ室に部屋が分かれていて、図書館や飲食店も周囲にあって、衝撃を受けた。ローマ人のことを舐めていた。維持が大変だったというのもよくわかった。
お風呂グッズや、ローマの人々の生活がわかる展示がされていて興味深かった。杯、香油を入れていた瓶など、1500〜2000年前のガラスを見れて感動した。当時のガラスと今のものでは別物なのだろうけど、日用品として使える、その時最も適した材質としてガラスが使われた一方で、1500〜2000年後にも感じる美しさも持ち合わせていたのがよかった。
また、魚やイカ、果物を描いたフレスコの静物画があって、この時代から静物画があったのだと知れた。もっと見てみたくなった。
博物館の展覧会は初めてだったが、冒頭に掲げられていたナポリ国立考古学博物館元館長(確か)の言葉が印象に残った。所蔵品を貸し出せるのは当たり前のことではなくて、両国が平和でないとできないことだ、また、お互いの文化を知り合うことは争いの回避に繋がる、というものだった(うろおぼえ)。博物館、美術館の役割を実感することができた。
普段、お風呂は生活の中で流れ作業と化しているが、お風呂の楽しさを感じた展覧会だった。グッズコーナーで炭化したパンクッション(今、私の尻の下にいる)、炭化したパンポーチ(何を入れるか、まだ決めていない)を買えて満足した。