四百年遠忌記念特別展 「大名茶人 織田有楽斎」
サントリー美術館|東京都
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茶の湯を通した師弟・人間関係の奥深さを学べます。
残り4日のサントリー美術館「織田有楽斎展」行ってきた。それほどの混雑もなく、じっくり鑑賞できたけれど、週末はどうか。
武野紹鷗作の節のない、まるで象牙の茶杓を竹で制作したような姿に惚れ惚れ。その隣には、驚くほどそっくりな容姿の有楽斎作の茶杓を展示!という、見比べ可能な大サービス展示。
以前、正伝永源院を訪れた時、院内に置かれた武野紹鷗の供養塔、そしてそれを眺めるように有楽斎像が配置されていた。茶杓を拝見していたら、有楽斎の紹鷗へのただならぬ敬慕も見て取れるような感じがした。
有楽斎といえば「茶室如庵」。展示室内には「如庵」のサイズを型どった白いテープの「バミリ」が敷かれていた。
これは、京都の展示にはなかったサントリー美術館展示だけのオリジナル!しかも「2793」「2698」と、サイズも書かれていた。
さらに、3D点群データを用いた空間再現の展示も設置。ゲームに使う コントローラーを用いて「旧正伝院書院」と「茶室 如庵」を俯瞰できる(上から覗いたり、角度を変えたり…)仕組み。
「旧正伝院書院」では、展示作品113《旧正伝院書院障壁画のうち風俗図》の置かれている場所を正確に確認可能。
「茶室 如庵」では、茶室のみならず、裏側に位置する水屋から建物全体の配置も閲覧が可能。
展覧会の後は、YouTubeでの閲覧可能にしてほしい気持ち。
61武野紹鷗《茶杓》桃山時代16c 正伝永源院:63,64,67と見比べ
63織田有楽斎《茶杓 銘 落葉》桃山-江戸時代 16-17c 正伝永源院
64織田有楽斎《茶杓 銘 落葉》桃山-江戸時代 16-17c 正伝永源院
67織田道八《茶杓 銘 落葉》桃山-江戸時代 16-17c 正伝永源院
65織田有楽斎《茶杓 銘 玉ふりふり》桃山-江戸時代 16-17c 正伝永源院:「玉ふりふり」は江戸時代に流行した正月の玩具と。
66織田有楽斎《茶杓》桃山-江戸時代 16-17c 野村美術館
79《三島筒茶碗 銘 藤袴》朝鮮王朝時代15-16c 徳川美術館
80《青磁輪花茶碗 銘 鎹》南宋時代13c マスプロ美術館
81《大井戸茶碗 有楽井戸》朝鮮王朝時代 16c 東京国立博物館
82《呼継茶碗》桃山時代16-17c 永青文庫:壊れている所に「月形」の!
113《旧正伝院書院障壁画のうち風俗図》四面 鶴沢探山 江戸時代17c 名古屋鉄道株式会社:琴、太鼓、縦笛
114《博覧会品物目録》明治時代19c 個人:中島有章挿絵、明治5年(1872)京都博覧会の時、如庵で茶を振る舞った。
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