兵馬俑と古代中国~秦漢文明の遺産~
上野の森美術館|東京都
開催期間: ~
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分かりやすい兵馬俑展
予約制:予約制 ※遅刻しましたが入れてもらえました。
混雑具合:平日 夕方だったので空いていました。
所蔵:漢景帝陽陵博物院、永寿県博物館、里耶秦簡博物館他
写真:一部撮影可 (秦の兵馬俑は写真可能)
秦の時代と後漢時代の兵馬俑がメインでした。
兵馬俑の大きさや表現方法についての考察が分かりやすく展示されています。
展示品は数年前の国立博物館よりだいぶ少なめな気がしますが、その分、分かりやすく展示されていました。
それぞれの兵馬俑モデルの顔に地域性があることが比較できるようなキャプション、また秦と漢の時代のサイズ感の比較とそれの対象がどこにあるのかといった表示や、表情についての考察など、単に見るするだけではなく比較しながら見ることができ深く学びたくなる要素が沢山ありました。
また秦と漢の時代の比較もされており興味深かったです。
また現地の発掘されたときの写真が色々あるのですが、始皇帝陵墓の写真はあくまでも背景として写真があるだけです(当たり前ですが)が、本物の兵馬俑の背景になっているので、そこに行った気がしました。
始皇帝の兵馬俑はそれぞれ表情が本当に違うだけではなく、後ろ姿から髪型やその髪を編み込んだ様子や網目、靴の止めている紐を結んだ目、靴裏のすべり止めまでがあったことなど、本当に当時の様子についても非常に参考になると思いました。役職によって髪型など決まっているのかもしれませんが、その細部まで本当に良くできている点を見ることができるので細部まで見ることができて感激しました。
またマンガ「キングダム」に出てきている描きこまれた細部の、武器や各位の人々の持ち物、衣装、髪型などがキャプションと一緒にありました。どれだけ研究されたうえでマンガに描かれたのか、と思うととても素晴らしくまた面白かったです。
上野の森美術館の展示は私のような中国史初心者にも非常にわかりやすく楽しく見ることができると思いました。