静嘉堂創設130周年・新美術館開館記念展I 響きあう名宝―曜変・琳派のかがやき―
静嘉堂文庫美術館(静嘉堂@丸の内)|東京都
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トップバッターは《茄子茶入》!!
丸の内に新規開設した静嘉堂文庫の開館記念展。開館記念展のトップバッターは、《大名物 唐物茄子茶入》。それも、「付藻茄子」と「松本茄子」の夢の比較展示から始まった。「大名物」と付く方が「国宝」と付くよりも興奮するのはなぜだろうか。そんな静嘉堂文庫の宝物から開館記念展はスタートした。《曜変天目》も素晴らしいのだが、《茄子茶入》の素朴な可愛らしさは見続けていたい、離れがたい気持ちになる。
正方形の形をした展示会場は、四方に展示室があり、中央が休憩室。多くの展示作品に景徳鎮窯製品が含まれていた印象も。全体を通しても大半が工芸作品。今後、世田谷の遠くまで行かずとも静嘉堂文庫の名品が拝見できる機会が増えそうで、何よりの朗報ともいえる展覧会でもあった。
・《大名物 唐物茄子茶入 付藻茄子》南宋-元時代、13-14世紀 一口 陶器/漆塗 2
・《大名物 唐物茄子茶入 松本茄子(紹鷗茄子)》《「付藻 松本茄子 拝領之次第」》《黒漆注連縄蒔絵箱 内箱》挽家 南宋-元時代、13-14c 江戸時代、元和元年(1615)、一口 一巻 一揃 陶器/漆塗 巻子(紙本墨書)、漆器
・菅原直之助《刺繍額「翁」》明治40年(1907)頃、一面、刺繍(絹):梅若万三郎(1869-1964)をモデルに制作。「翁」のほかに「鞍馬天狗」と「羽衣」もある。
・原羊遊斎《八重菊蒔絵大棗》江戸時代、文化14年(1817)一合、漆器
・原羊遊斎《片輪車螺鈿蒔絵大棗》江戸時代、文政12年(1829)一合、漆器
・原羊遊斎《桐紋蒔絵茶杓》江戸時代、19c、一本、漆器