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リニューアルオープンⅡ 茶の湯の陶磁器 “景色”を愛でる~

リニューアルオープンⅡ 茶の湯の陶磁器 “景色”を愛でる~

三井記念美術館|東京都

開催期間:

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黙々と茶碗を、お道具を拝見

昨今、某鑑定番組の影響で、茶碗や茶道具に対して「景色が良い」などという言葉を簡単に使いがちである。この展覧会では、「茶道具における景色とは…」ということを改めてそっとご指南くださる、そんな印象を抱いた。

 展覧会冒頭の「はじめに」には、茶道具独特の美の世界観について、次のように記されていた(部分抜粋)。
 「釉薬の変化、器の姿などに景色を感じ、そのインスピレーションから多くは文学的な銘が付けられている」「器の中に自然を見出し固有の名前を付ける」「わびさびの美を感じ」「自然の景色を見るような心持ちで鑑賞」。
 これらの内容から、各道具の「銘」は、それぞれの「景色」がもとになっていること、古人が自然の中で和歌を詠んだような気持ちで、各道具に接する…と読み取った。
また、第一章の解説にも、景色については「茶人の間で古くから共有されてきた景色という美意識」とあり、銘の付け方については、器形や文様、所持者、歌銘(和歌にちなんだ銘)などがあると記されていた。

 これらのことを頭に入れて、会場を探索する。
 まず、驚くのは、三井家ご所蔵の茶碗数の多いこと。「出品目録」には「北三井家」「室町三井家」「新町三井家」と、他館からの借用品なく「オール三井」の出品で展覧会が構成していることに興奮する。
 その興奮を抑え、一つ一つの茶碗に向き合うが、またその素晴らしさに別の興奮が発生する。そして、茶碗と道具の取り合わせやら、どんな色の抹茶がよいやら、畳の上に出された時の様子やら、あれやこれやと想像してみたり…と、こんな調子でまだ数個しか見ていないのに、小一時間が過ぎる。
 茶道具の展覧会は、全て見終えるまでにとにかく時間がかかる。そして、沢山のお茶をよばれた気持ちにもなり、茶腹で満腹…といった状態になった。

《青井戸茶碗 銘瀧川》朝鮮時代・16c 北三井家
《大井戸茶碗 銘須弥(別銘十文字)》伝古田織部所持 朝鮮時代・6c 室町三井家
重文《黒楽茶碗 銘雨雲》本阿弥光悦 江戸時代・17c 北三井家
《玳皮盞 鸞天目》南宋時代・12-13c 室町三井家
《伊賀耳付花入 銘業平》桃山時代・17c 室町三井家
《京都名所十二月(1月~ 6月)》川端玉章 明治31年(1898) 北三井家
《備前水指 銘さざれ石》桃山時代・16c 北三井家
《京都名所十二月(7 月〜 12月)》川端玉章 明治31年(1898) 北三井家
《志野重餅香合》桃山時代・16-17c 室町三井家
《織部砂金袋香合》桃山時代・17c 室町三井家
《織部大分銅香合》桃山時代・17c 北三井家
重文《赤楽茶碗 銘鵺》樂道入 江戸時代・17c 室町三井家

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