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東京国立博物館創立150年記念 特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」

東京国立博物館創立150年記念 特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」

東京国立博物館|東京都

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国宝に群がる人々でごった返す展示室。

なんとかチケットがweb購入でき(日時指定)入館が叶った。第1部では「国宝」を絵画、書跡、東洋絵画、東洋書跡、法隆寺献納宝物、考古、漆芸、刀剣に分けて展示。
第2部に国宝は一点も出品されていなく、博物館の150年を、博物館の誕生、皇室と博物館、新たな博物館へと章立てて展示。
東京国立博覧館は、湯島の博覧会を機に誕生したという。①危機的状況にあった文化財を守ること、②博物館に加え、植物園、動物園、図書館の機能を併せ持つ壮大なものを目指した。明治10年に旧幕府軍(彰義隊ら)と新政府軍による上野戦争のため焼け野原となった上野において、明治15年には上野公園を拠点に活動を本格化させる。
「官設の博覧会(内国勧業博覧会など)」は殖産興業のための博覧会でもあり、国内産業の振興に成果をあげ、博覧会の原型となった。
「湯島展覧会」の展示風景の写真および当時の目玉展示である「鯱」の原寸大のレプリカの展示もみられた。今後、東博内で撮影可能ゾーンに展示してほしい気持ちも。
個人的には、「国宝」揃いの第1部より第2部に興味があった。第2部のみの鑑賞なら、ここまで苦労してチケットを入手したり、ただならぬ混雑に巻き込まれなかったのでは…という気も。まだコロナ禍である状況において、東博の見通しの悪さが明るみに出た展覧会でもあった。
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・《国宝 観楓図屛風》狩野秀頼筆、6曲1隻、室町-安土桃山時代16c:お茶。京博から戻った。橋の上で横笛。尺八。大勢の踊り。
・《国宝 灌頂幡》1旒、飛鳥時代7c:笛吹いている?鈴。
・《国宝 七弦琴》1張、中国・唐時代、開元12年(724):四川省彭州台で製作。甲面の黒漆断文。経年劣化は妙味とされた。
・《国宝 扁平鈕式銅鐸》伝香川県出土、1個、弥生時代、前2-前1c:弥生時代の青銅祭器。ベルのように鳴らし、豊禮を祈ったとされる。水田の生物や狩猟、脱穀、稲作を営む人の姿。
・《古今珎物集覧》一曜斎国輝筆、3枚、明治5年(1872)
・《鈴虫蒔絵笙 銘 鈴虫》1管、鎌倉時代13c
・《篳篥 銘 蜩》1管、鎌倉時代13c
・《龍笛 銘 占月丸》1管 鎌倉時代14c
・《舞楽面 陵王》和歌山県、丹生都比売神社伝来、1面、鎌倉時代13-14c:天野神社伝来仮面群
・《東京名所上野公園地内国勧業博覧会美術館之図》歌川広重(三代)筆、3枚、明治10年(1877):弾琵琶図
・《東京名所上野公園内国勧業第二博覧会美術館図》歌川広重(三代)筆、3枚、明治14年(1881):猩々の噴水
・《生人形》徳川時代、花見上臈、三代安本亀八作、1式、明治時代20c
打掛 白綸子地松竹梅中啓模様 間着 紅綸子地唐草立涌牡丹尾長鳥丸模様 [打掛、間着、掛下帯]江戸時代 19世紀 掛下帯 萌黄繻子地桜檜扇模様
・《くちなわ物語 》野間清六筆、1巻、昭和15年(1940):琵琶の展示、正倉院御物特別展昭和15年(1940)に展示。
・《婦女人相十品 ポッピンを吹く娘》喜多川歌麿筆、1枚、江戸時代18c:「ポッペン」かと思っていた…
・《縫箔 紅白段草花短冊八橋模様》毛利家伝来、1領、安土桃山時代16c
・《大井戸茶碗 有楽井戸》朝鮮、織田有楽斎、 紀伊国屋文左衛門所持、1口、朝鮮・朝鮮時代16c
・《志野茶碗 銘 振袖》美濃 1口、安土桃山-江戸時代、16-17c

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