開館25周年記念「みうらじゅん マイ遺品展」
アサヒグループ大山崎山荘美術館|京都府
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遺品は現在進行形で増殖中
とにかくアサヒビール大山崎山荘美術館に感謝だ。
よくぞこの展覧会を開催してくださった。
それも開館25周年記念展だと。来館者以上にみうらさんが驚かれたんじゃなかろうか?
会場内でご本人のビデオメッセージが流れてたが、当館は初めてなんだそう。
てっきりこれまでの何かのご縁でここで開催されたのだと思ってた。
隣の古刹宝積寺はみうらさんのホームグラウンドだろうし、「見仏」の折に当館に立ち寄って、いつかMY遺品展やらせてねと話がついてたものと。
どうやらそうじゃないみたい。
そのへんの経緯は2月に出る図録に書いてあるかも。
私が行った1月中旬には図録はまだ制作中で予約のみ受け付けてた。
会場で購入したいかたは2月になってから確認の上、訪館されたし。
展覧会はみうらワールド全開で、氏のコレクション=遺品が集結。
よくもまあ断捨離を逃れて生き残ったという国宝級?の逸品の山だ。
人から旅の土産にもらったもので「なんじゃこりゃあ!」ってのありますよね。ありがたメーワクなもの。
普通は即座にあるいは時が過ぎたら、ゴミ箱か廃品回収行きになるのが常道だが、それを踏みとどまり、保護し続けて来られたのが、みうらじゅんさんだ。
そのへんをご存じなく、当展に来られたかたには、憤慨して帰る人もいるかも?
しかし、これらの「遺品」が百年後、千年後には神仏として「遺産」となっているかもしれないのだ。(ならないか)
会場ではグッズコレクションに圧倒されるが、私個人的にはみうらさんの怪獣スクラップブックや、アウトドア般若心経が印象に残った。
なんたって、わたしゃみうらさんと同じ年、怪獣愛や円谷愛は完全に共鳴できるし、般若心経の漢字一文字一文字を写真撮影するために全国を飛び回ったという敬虔な信仰心には首を垂れて合掌するしかない。
当館を愛する美術ファンのかたがた、どうか寛大な御心でじっくり鑑賞願います。
ご立腹のかたは、いつもの地下の展示室に行けば、モネの睡蓮やルノワールの油絵がちゃんと待ってますのでご安心を。
でも、最後の最後にそれをあざ笑うかの如く、みうらブロンズ像が逆光の中に浮かび上がります。
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