鑑賞レポート一覧

企画展示「柚木沙弥郎 life・LIFE」展

企画展示「柚木沙弥郎 life・LIFE」展

PLAY! MUSEUM|東京都

開催期間:

  • VIEW1023
  • THANKS1

99歳の燃え上がるエネルギー。

伝説的な作家の仰々しい懐古展

ではなかった。


近年の作品から
昔の作品まで
展示されていますが、

決してクロニクル的なキュレーションではなく、
煌めくようなワクワクした空間でした。

いまでも
ハタチなのではないかと疑うほど、
みずみずしい感性で作られた
いい意味で変わっていない作品たち。



PLAYで開催されたこともあってか、
絵本の原画がたくさん展示されていました。

型染の手法を用いられているものもあり、
染料の配合が書かれた手帳は必見です。

彼の独創的な発想を支えるものは
緻密な計算された色出しの技術。
蓄積された知恵が
かわいらしく物言いたげな原画たちを支えています。

宮沢賢治の雨ニモマケズの挿絵では
柚木さんの絵の重みで
ページをめくる速度がほんの少しだけ緩み
言葉を受け止める時間を与えてくれました。



作家のお気に入りのコレクションの欄は
本当に子供みたい。

興味を引いたのであろう品々が
所狭しと
ときには重なりながら、
ギュウギュウに並べられている。

小学生か
作家でなければ
家族に片づけられてしまうであろうそれらは
彼の頭の中をのぞいているようで興味深い。

思わず、素敵な大人だなと呟いてしまった。


パリでの生活を写した動画では、
動いている彼を見られます。

体は曲がり、動かすのが大変そうだけれど、
気合いを入れるわけでもなく、
息を吸うように創作に取り掛かる姿は
見る人によって多様な感情が生まれそうな情景でした。

これはぜひ見てほしいと思います。


最近の情勢の変化で
改めて自分を省みる機会もあったかと思います。

オシャレで子供のような作家の人生を
一つの良い手本として
本当になりたい自分を探すきっかけにするのも
この展覧会の一つの楽しみ方だと感じました。

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