空箱職人はるきる Miracle Package Art 展
そごう美術館|神奈川県
開催期間: ~
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少年よ空箱を抱け
こんなに楽しくて面白くてびっくりして感心して、最初から最後までハッピーな気分だった展覧会は初めてだ。来場されたお客さんはみんなそうだと思う。
それほど、はるきるさんの作る空箱アートは素晴らしい。絶賛、感服、脱帽、拍手、天晴だ。
会場には私みたいなオヤジ一人で来ているかたは珍しい。ほとんどが親子連れとか若いカップルとかご夫婦とか。皆さん、作品の前で目を丸くして鑑賞、屈みこんで上から横から下から眺めまわし、仕上げはスマホで正面・平面・側面の三角法で大撮影大会だ。
親子連れのパパママが発する言葉は、ほとんど同じ。
「○○ちゃん、見てごらん。スゴイねー。」
子どもはわかってるのかどうなのか、一見してわかりやすい作品にはリアクションいいけど、やや難解(というか複雑)な作品にはふーんって感じかな。大喜びしてるのはむしろ大人だな。
この世に存在するありとあらゆる空箱は、はるきるさんの手にかかるとあたかも命を吹き込まれたかのように躍動する。あたかもじゃないな。本当に生命が宿っているに違いない。
命の与え方は会場内のモニターで映像が流れている。実に細かな作業でパーツがカットされ、接着され、組み立てられていく。
そして出来上がった作品の数々。彼らの声が聞こえてくる。
「はるきるさん、ありがとう」
その声が聞きたくて、今日も作者は「貼る・切る」で大張り切りだ。
会場にはご本人がいらした。お話もできて光栄だった。
全国の少年少女諸君、空箱を捨てる前にちょっと待て。
君たちができるSDG'sは、そこにある。