開館30周年記念 特別展「限らない世界 / 村上三郎」
芦屋市立美術博物館|兵庫県
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村上三郎の代名詞と言われる〈紙破り〉って・・・
会期末に滑り込み。
芦屋、という土地柄「具体」に興味ある方は今も多いらしく、講演会は満員御礼状態だったと参加した方にお聞きしました。
公立の美術館は、その地域にかかわりのある作家の作品を収集することが収集目的の1つとなっており、
先日ようやっと開館にこぎつけた「大阪中之島美術館」も兵庫県立美術館も西宮市立大谷記念美術館もそしてここ芦屋市立美術博物館にも
「具体」の所蔵がメインの1つとなっています。
本展の「村上三郎」私全くピンと来ていませんでした。知らなかった作家さんです。
クラフト紙を体当たりで突き破る<紙破り>がこの作家さんの代名詞だったのですね。
「具体」その時代を共にされた方には「あぁあの・・・」と思い出される方も多いのかもしれません。
「具体」のメンバーたちは、吉原治良の「人の真似をするな。今までにないものをつくれ」という言葉に突き動かされ、
ある時期それを探し求めていたような気もします。
本展は、1996年にも芦屋市美で開催された「村上三郎展」に倣い
『「具体」という枠組みを解体し、一作家、一人の人間としての「村上三郎」の世界に迫る』展覧会となっていました。
作品もさることながら、関係資料、記録写真や映像資料などがとても興味深く、見入ってしまいました。
そしてそれらの多くは、「大阪中之島美術館」所蔵で、膨大な資料類1つ1つに当たりながら準備が進められている
大阪中之島美術館での「具体展」がとても楽しみになりました。※「大阪中之島美術館」についてはアートブログでレポートしました。
ところで、この<紙破り>パフォーマンス
日本だけでなく世界中このパフォーマンスをしては拍手喝采を受けている様子が記録映像に残っていました。
これって「障子と襖」の日本だから思いつけたのではないだろうか?と思ってしまった。
時代劇なんかでもよくありますよね。障子やふすまの陰に隠れていて、切られてバサッと倒れるの、あれ思い出しました。
もう一つ思い浮かんだのは、作品として残らないのはぎゅーちゃんのボクシングペイント。
個展「無言」はジョンケージ『4分33秒』がヒントになってないでしょうかしら。
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