メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年
大阪市立美術館|大阪府
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名画たちのオーラに当てられて
2年半ぶりの大阪市美・・・そんなワクワク感をもっと上げたかったので「動物園前駅」から青空バックの美術館を見上げながらまっすぐ進みます、これオススメ!今の季節はイチョウも美しいですよ。開館前は20Mほどの列がありましたが、時間指定制なので体温やQRコードのチェックは至ってスムース(音声ガイドの貸し出しにはちょっと列ができていました、佐々木蔵之介さんですから)。いよいよスタート!
展示は全65点を時代順に3部構成。まず濃紺の壁紙の部屋は15~16世紀のルネサンスの時代。アンジェリコ、クラーナハ、グラッツィアは実物は本当に緻密で美しかったです。特に私はクリヴェッリの「聖母子」に惹かれました。淡い色合い、陶器のような肌、不思議な果物、額も素敵。左下のリアルな「蠅」にもご注目。次の部屋の正面で待っていてくれるのはエル・グレコ「羊飼いの礼拝」、まさにクリスマスシーズンで「わぁっ!」ってなります。
続く赤い壁紙の部屋は17~18世紀。ここは巨匠たちのボリュームゾーン。ベラスケス、カラヴァッジョ、ラトゥール、フェルメール、レンブラント・・・ここですでに「満腹」です。カラヴァッジョ「音楽家たち」がひときわオーラを放っていましたが、レンブラントの「フローラ」、その隣のヴィレールの描く女性の強い瞳にもくぎ付けでした。そしてラトゥールの「女占い師」、ドラマがあって妄想が膨らみます。会場内は順路があるわけではないので空いている絵から見る事ができて、タイミングが合えば名画独り占め!この部屋は何周もして本当に立ち去りがたかったです。
そしてマリンブルーの壁紙の部屋は19世紀、印象派。のびのびした自由な雰囲気が部屋中から感じられます。クールベ、ルノワール、モネ、セザンヌ、ゴッホ、ゴーギャン・・・ここで私は初ターナーでしたが図録で見ているのとは大違い。水面や空の透明感・奥行きに引き込まれました、圧巻!モネの今回の「睡蓮」も大きいので絵に吸い込まれそうな浮遊感を味わえます。ゴッホとゴーギャンが仲良く並んだ展示で締め。素晴らしかった!
グッズコーナーは混雑していますが普通の企画展並みと思います(レジ待ちの列は必至)。私は鑑賞疲れで(笑)、ポストカード数枚購入したのみ。図録は立派な装丁本でお値段も立派でした。
日曜でしたが初回だったからかゆっくり堪能、気が付けば2時間滞在・・・どうりでクタクタなわけです。マスターピースのパワーに当てられますから体調万全でお臨み下さい(笑)
オマケ・・・印象派の展示室手前に視聴ルームあり。10分程のビデオでメトロポリタン美術館のキュレーターの簡単な解説が流れています。ここで椅子に座っての小休憩は是非オススメしたいです。
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