開館50周年 今こそGUTAI 県美(ケンビ)の具体コレクション
兵庫県立美術館|兵庫県
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確かに「今こそGUTAI」なのかも。
コロナ禍において、海外からの展覧会は難しくなり、予定していた展覧会の延期、中止が相次いでいます。どんな展覧会ができるのか?は、美術館の所蔵品と学芸員さんの腕の見せ所にかかっています。
関東ではあまり開かれていない「具体」の展覧会ですが、戦後美術史には重要なポジションを占めているはず。(2012年「国立新美術館開館5周年 「具体」-ニッポンの前衛 18年の軌跡」@新国立美術館、グッケンハイムでも「回顧展」が開催されたような。)
兵庫県美では、地元の作家ということもあり「具体」の作品のコレクションは質・量ともに充実しています。昨年ICOM京都大会に合わせて開催された「山村コレクション展」の規模の大きさには本当に驚きました。
さて、今回の展覧会は、予定されていた展覧会の代替展として急遽決まった展覧会です。準備期間も極端に短く、予算の制限もあるとなったとき展覧会はどうすればいいのだろうか?その辺りの学芸員さんの頑張り?苦労を兵庫県立美術館の友の会会報誌で知り、今回の展覧会の見え方も違ってきました。
展示室を見終えてて印象に残ったのは具体の女性作家の作品で、1つのセクションがありました。会報誌を読むとやはりもっと女性作家にフィーチャーしたものにしたかったそうです。この時代にグイグイ活躍していた女性作家の作品は魅力的です。
GUTAIに在籍期間中に制作された女性作家の所蔵作品はすべて展示されています。
阪神間に住んでいれば、芦屋でも西宮でも具体の作品を目にすることも多々あり、馴染みの「具体」作品で「またぁ~」かもしれないけれど、この状況下では確かに「今こそGUTAI」なのかもしれないと感じた。会期末が緊急事態宣言下にありとても残念。
参考:兵庫県立美術館「芸術の館友の会」会報誌2月号
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