リニューアルオープン記念特別展「シン・東洋陶磁―MOCOコレクション」
大阪市立東洋陶磁美術館|大阪府
開催期間: ~
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陶磁器の多様
夏に岐阜の現代陶芸美術館を訪れ、リサ・ラーソン展、東海の陶造形展を見た結果、焼き物に興味を持ったので行ってみた。
計13の展示室、展示スペースを用いた豪華な展覧会だった。いつもは同行者とは「散!」という感じで鑑賞するのだが、展示室が多かったため、仲良く一緒に回った。2人とも知識がないため、大きい壺をどうやって作ったのか、色は地の色なのか、塗った色なのか、分からないまま鑑賞したのは情けなかった。
私は青が好きなので、青磁を沢山見れて嬉しかった。薄い青磁の器はそこに花が咲いているように見えて美しかった。
また、青、白という同じ色でも、陶磁器の種類や作品によって違う色のように見えた。青花の白は青白く見えるし、白磁の白はとろりとして触れると呑み込まれそうな白だった。
今までは、陶磁器はどこを楽しむものなのかわからなかったが、色、形、厚さ、大きさ、模様など、見る観点が沢山あることがわかった。
そして、絵がない無地の陶磁器も、ヒビや染み、グラデーションなどひとつひとつの作品に何かしらの特徴があり、それがひとつひとつの作品を特別な一点にしていた。ほぼ全ての作品に詳しいキャプションがついており、それぞれの作品に足を止めてしまった。撮影OKだったため、気に入ったものだけ撮ろうと思っていたが、ひとつひとつの作品が愛おしく見えてきて、結構な枚数を撮ってしまった。
陶磁器の多様な世界を知ることができた圧巻の展覧会だった。