わたしを呼ぶ《アート》 古代エジプトの棺からシャガールまで
松岡美術館|東京都
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清次郎氏の「わたしを呼ぶ《アート》」は、今ほぼそのままわたしも呼んでくれています。
開館50周年記念展第3段としての「わたしを呼ぶ《アート》古代エジプトの棺からシャガールまで」展に行って来ました。
「何故か自分でもよくわからないが若い時分から美術品が好きだった」という初代館長松岡清次郎氏は、まさに心血を注ぎ半生をかけて、2,400点余りの美術品蒐集のすえ、「優れた美術品は一般に公開し、一人でも多くの美術を愛する人に楽しんでいただこう。学術的価値のあるものは、その道の専門家や若い学究の研究資料として利用してもらおう。そうしてこそ私のこれまでの蒐集が意義を持つのではないか」と考えるようになり、新橋の自社ビル内に松岡美術館を開業したのだそうです。素晴らしいというか有難いというかです。その頃、公共の大型美術館だけではなく、都内の私設美術館もあちこち巡っていた私ですが、松岡美術館の新橋時代には一度も行ったことがありませんでした。清次郎氏逝去の後、白金にあった氏の私邸跡地に新美術館が建設され、2000年にオープンし、更に2022年にリニューアルオープンています。白金に移転して以来、私は大好きな美術館の一つと思っていて、毎年少なくても3~4回は出かけています。アースカラーの外壁や銅板葺きアールの庇といったオシャレな外観や、オフホワイト系の色調に統一された吹き抜けのロビーに、ガラス張り大開口より望める中庭は、四季折々の風情を楽しめます。これは旧邸の日本庭園の一部だそうです。旧邸から引き継がれたステンドグラスや暖炉のマントルピース、などをアクセントに、大理石大階段といった完璧洋風のインテリアと、中庭の和風庭園が、不思議にマッチしてしまっています。館内はいつも静かで、展示された品々は、蒐集者個人のセンスが色濃く反映されたコレクションでのみ、企画によって特別に借り入れすることはないのだそうです。個人的に趣味が合うせいか、とても落ち着く空間なのです。今は毎年この季節恒例の、しっとりとした雰囲気のクリスマスっぼい飾り付けがされていて、ちょっとほっこりします。
今回の企画では、ジャンルに納まらない、或いは点数が少ないなどの理由から、白金台移転後は、あまり公開される機会がなかった作品をも含めた、幅広いジャンルのコレクションが展示されていました。ギリシアの《黄金花冠》(紀元前4世紀頃)、《ペルシアの兜》(19世紀)(白金台では初展示)などや、《王女像頭部》(第18王朝新王国時代BC1352–紀元前1336年頃)、《色絵オルペウス物語図双耳壺》(サヴォナまたはナポリ窯 17世紀)、美しい多色のマジョリカ陶器(白金台では初展示)、更に洋画はペルジーニ《束の間の喜び》、ブーグロー《編み物をする少女》、モイーズ・キスリング《ブルターニュの女》などなどの人気作品にも出会えました。常設展示の方もいつもながらにとても素晴らしいです。見どころ満載でとても楽しめました。
平日午前、空いていました。もったいないと思ってしまいます。
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