山王美術館コレクションでつづる 女性画家たち展
山王美術館|大阪府
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女性画家たちの志
JR京橋駅の北側一帯は賑やかな地域ですが、ここ山王美術館はビジネスパークに近く、ホテルの片隅にひっそりと佇む静かな美術館です。収蔵品の展示がほとんどのようで、いつも空いている穴場の美術館だと思います。
片岡球子が大好きで、今回の展覧会で多く展示されると以前に聞いており、始まるのを楽しみにしていた展覧会です。
儚げながらも各々の被写体を慈しむ気持ちが表れるマリー・ローランサンの作品は、女性画家ならではのパステル調の色彩と繊細さを感じました。人物の瞳にしっとりと潤いがあります。
美人画の代表的な日本画家、上村松園の作品からは女性たちに気品が感じられ、その景色や装いに精緻な技巧がみられました。肌の透明感、着物の柄、透けてみえる小物など細かな描写が女性をより美しく見せています。
今まであまり観たことがなかった三岸節子の作品には、とにかく力強さを感じました。大胆な構図や筆致、分厚く塗り込めた絵具で描かれた絵に圧倒されます。写実ではない、彼女の心に映る風景が描かれていました。
そしてお目当ての片岡球子の作品は、ワンフロアを使っての展示でした。一点一点じっくりと鑑賞させて頂き、色彩の強さや豊かさ、太い輪郭線を持つデフォルメされた被写体を楽しませてもらいました。富士の色や周囲の風景は季節によって移ろい、様々な富士がみられます。特に年始用に描いたおめでたい富士は、小さめながら華やかで素敵でした!面構えシリーズも堂々と、球子らしい内容です。
女性画家それぞれの生立ちや背景など説明パネルがありましたが、男性に比べ女性が画家として続けていくには大変難しい時代に志を生涯に渡り貫けたのは彼女らの母の後押しや支えがあったとのこと、とても心に残りました。
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- BY artlove123