特別展「Beyond Creation –永澤陽一の創造と革新」
神戸ファッション美術館|兵庫県
開催期間: ~
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もったいないの精神
チケットが当たったので六甲ライナーに乗って出かけていった。
鮮やかな色自体が花を感じさせる「乾いた風に花が咲いたよ」の展示から始まり、ツルツルの生地を編み込んでニットのように見せた服。人工毛を取り入れた服。ブロンドの髪がファーのように服にくっついていて、AIが生成した絵みたいだった。「そこ服じゃないよ!」みたいな。
他にも人工芝を使った服、スナップボタンを鋲のようにデザインとして全面に出した服、など、一般的に服には使わない、メインでは使わない素材を使って服が仕立てられていた。これは奇をてらっているわけではないと思う。絨毯をモチーフにした服を見て、確かに絨毯はそれだけで一つの品物として成立しているんだけど、そういう素晴らしい品物、技術を絨毯だけで終わらせるのは惜しい、服にしないともったいない、という永澤氏の精神を感じた。京都国立近代美術館の「LOVE ファッション」で、靴をペンケースにしたグッズが出ていたけれども、そんな感じ。この素敵な靴を靴だけで終わらせるのはもったいない、というような(あのペンケース、買おうかどうかまだ迷っている。まだ売ってるかな?)。
同時開催で主に靴を展示した、「靴と服の時代」を見ることができた。ロココから現代までの靴がずらっと並べられていた。昔のヨーロッパはドレスの丈が長く、女性が足を見せることはなかったので、靴は密かなおしゃれだったんじゃないかと思う。なんとなく見てはいけないものを見ているような気持ちになった。