生誕1200年 歌仙 在原業平と伊勢物語
三井記念美術館|東京都
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早わかり「在原業平」『伊勢物語』初心者でも大丈夫!(展示構成がお見事デス)
『伊勢物語』全125段の中から、お馴染みの15の段にまつわる、「かるた」や絵巻、茶道具などの美術作品が集結。
個々の段の解説も丁寧に記されているので、『伊勢物語』を知らなくても、読んだことがなくても大丈夫!(手厚い対応の誰もが楽しめる展示でした)
展示室1:ファン待望の「段ごと」の陳列
物語の場面ごとに整理された構成が実に素晴らしく、たまらない空間でした。
展示室2:凜と聳える《業平》サマ!
静謐な空間に佇む《伊賀耳付花入 銘業平》。その圧倒的な存在感にトリハダデシタ(三井さま、展示室2の使い方、毎回お見事です・・・)
展示室3:如庵に舞う業平サマの面影
茶室・如庵を模した空間に、能楽に登場する業平サマをイメージした能面、能装束、冠り物を展示。
展示室4:衝撃!涅槃になった業平サマ!
英一蝶作品には驚きました。お釈迦さまの入滅に見立てて描かれた「業平サマの涅槃図」(ここまで愛されてるお方ミタコトナイ)
*『伊勢物語』の絵画作品には、一部、写真撮影可能な作品も有りました。
展示室5:変体仮名が美しい!
業平サマの和歌を紹介。『古今和歌集』や『後撰和歌集』を間近で拝見できるとは・・・流麗な変体仮名の美しさにも感動。
展示室6:日本各地の『伊勢物語』
名所が写真で紹介され、気分は国内旅行!
展示室7:芸能化された、意匠化された『伊勢物語』
まさか、ここまで展開することになるとは・・・(お釈迦様でもわかるまい)と、その広がりに圧倒されました(きっと業平サマもオドロク)。
業平サマという一人の「歌仙」の存在の、あまりに偉大な存在感を再確認した大満足の展覧会でした。王朝文化を崇高に、時にはユーモアたっぷりに継承してきた軌跡。その深さと愛に触れた、豊かな時間となりました。
しかし、生誕1200年!とは(笑)やはり、愛され過ぎです・・・
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《瀬戸落穂手茶入 銘田面》江戸時代・17c 三井記念美術館:「刈り取った稲の株」をイメージさせる器形から命名という(第58段「田刈らむ」)
《伊勢物語かるた》江戸時代・18c 和泉市久保惣記念美術館:随所に散りばめられている贅沢な展示。
中村芳中《業平図》江戸時代・18-19c 国文学研究資料館(鉄心斎文庫コレクション)
英一蝶《見立業平涅槃図》江戸時代・18c 東京国立博物館
伝源俊頼《古筆手鑑「高䖪(たかまつ)」 71(表71) 業平集断簡》平安時代・11c 三井記念美術館
《仁勢物語(にせものがたり)》江戸時代・17c 大東急記念文庫:『伊勢物語』を忠実にパロディ化したという・・・読んでみたい!
《能絵かるた》江戸~明治時代・19c 三井記念美術館:「杜若、井筒、雲林院、小塩」を展示。
《光悦謡本》江戸時代・17c 三井記念美術館:表紙のみ展示・・・中(謡本)が見たかった・・・(極めて残念)