
- CLIP
- VISIT
- TICKET
美術館・展覧会情報サイト アートアジェンダ - 日本全国 313 の美術館・博物館と 746 の開催中&開催予定の展覧会をご紹介中!
荒川豊蔵資料館は、陶芸家であり、志野・瀬戸黒で国の重要無形文化財保持者に認定された故 荒川豊蔵(あらかわ とよぞう 1894-1985)の自身の作品やコレクション公開のため創設され、昭和59年に開館した。
外観は蔵をイメージし、建築資材も吟味して建てられた。平成25年、それまで運営を行っていた、財団法人豊蔵資料館から、「豊蔵資料館」および周辺の土地が、岐阜県可児市に寄贈された。
その後、改装のため休館していた豊蔵資料館は、名称を「荒川豊蔵資料館」と改めて、「志野・瀬戸黒」で国の重要無形文化財保持者(人間国宝)の認定を受けた荒川豊蔵の功績を後世に伝えるとともに、美濃桃山陶の聖地として広く発信すべく、2013年10月13日にリニューアルオープンした。
主な所蔵品に、豊蔵の代名詞ともいえる志野作品である「志野筍絵茶碗 銘 随縁」(昭和36年)、志野と並ぶ豊蔵の代名詞のひとつである瀬戸黒作品「瀬戸黒金彩木葉文茶碗」(昭和40年)、食器製作を主体に多治見に開窯した連房式登窯『水月窯』で制作した茶碗「紅白梅図茶碗」(昭和年代)など。
その他、書画に「大萱牟田洞古窯発掘図」(昭和41年)などがある。これは、昭和5年4月11日に可児市久々利大萱の牟田洞古窯跡で、豊蔵によって志野の筍絵陶片が発見され、発見直後から豊蔵による陶片採取が行われた際の風景を後年述懐して自ら描いたものである。志野などの桃山陶は、瀬戸で生産されたと言われてきたが、この発見で美濃での生産と判明している。
また、蒐集品には、昭和10年代に入手した、鎌倉時代の陶製狛犬の吽形「灰釉狛犬」1体、 緑釉を総掛けした桃山時代の織部皿「総織部菖蒲文皿」、桃山時代の画家・俵屋宗達画「双狗図」などがある。
この美術館にはまだ感想・評価の投稿がありません。
最初の感想・評価を投稿してみませんか?
(展覧会についての感想・評価は、各展覧会のページよりご投稿をお願いいたします。
こちらは、「美術館」自体についての感想・評価の投稿欄となります。)
感想・評価を投稿する