丸亀市猪熊弦一郎現代美術館 Marugame Genichiro-Inokuma Museum of Contemporary Art

丸亀市猪熊弦一郎現代美術館丸亀市猪熊弦一郎現代美術館

Photo:山本糾

丸亀市猪熊弦一郎現代美術館についてABOUT Marugame Genichiro-Inokuma Museum of Contemporary Art

丸亀市猪熊弦一郎現代美術館は、1991年に丸亀市ゆかりの画家・猪熊弦一郎の全面的な協力のもと、香川県丸亀市に開館。香川県出身の画家猪熊弦一郎の70年に及ぶ画業を紹介するとともに、人々に親しみやすく、JR丸亀駅前広場に面して立地している美術館である。

猪熊弦一郎本人より寄贈の約2万点に及ぶ作品を所蔵し、常設展示にて紹介するほか、現代美術を中心とした年数回の特別展示を開催。愛称は、MIMOCA(ミモカ)。

美術館設立によせて「私が少年時代を過ごした、想い出深い丸亀の地に美術館が建てられた事を大変嬉しく思います。現代美術を専門に展示する美術館は、全国的にもユニークであり、丸亀市民の皆様の力で建設されたこの美術館によって、まち全体が文化的な環境になって行くことを期待しています。」と猪熊本人からのメッセージが寄せられている。

正面には、猪熊弦一郎の巨大な壁画《創造の広場》やオブジェの設置されたゲートプラザがある。駅前広場と内部空間をゆるやかに結びつけるファサードとなっている。

建築設計は正統派モダニズム建築家の谷口吉生。公共建築百選に選ばれた秀作である。延床面積約8000平方メートルの大型施設である。現在、世界で最も美しい美術館をつくる建築家と評される谷口吉生(たにぐち よしお)氏は、数々の美術館建築も手がけており、資生堂アートハウス、土門挙記念館、長野県信濃美術館 東山魁夷館、豊田市美術館、東京国立博物館 法隆寺宝物館、香川県立東山魁夷せとうち美術館、京都国立博物館 平成知新館、鈴木大拙館などがある。

丸亀市猪熊弦一郎現代美術館は、猪熊弦一郎本人との対話によって、アーティストと建築家の理念が細部に至るまで具現された建築となっている。自然光をふんだんに取り込んだ、軽やかで開放的な空間が広がる館内は、1階から3階までの3層構造となっており、1階にミュージアムショップ、2階には対照的なプロポーションをもつ2つの展示室があり、さらに3階には天井高約7mの豊かなスケール感をもつ展示室がある。

◆ 猪熊弦一郎 プロフィール
Genichiro Inokuma(1902-93)

1902年 香川県高松市生まれ。少年時代を香川県で過ごす。
1921年 旧制丸亀中学校(現 香川県立丸亀高等学校)卒業。
1922年 東京美術学校(現 東京藝術大学)に進学。藤島武二教室で学ぶ。
1926年 帝国美術院第7回美術展覧会に初入選。以後、第10回、第14回で特選となるなど、1934年まで主に帝展を舞台に活躍する。
1936年 志を同じくする伊勢正義、内田巖、小磯良平、佐藤敬、三田康、中西利雄、脇田和、鈴木誠と新制作派協会(現 新制作協会)を結成。以後、発表の舞台とする。
1938年 フランスに遊学(1940年まで)。アンリ・マティスに学ぶ。
1948年 『小説新潮』の表紙絵を描く(1987年まで)。
1950年 三越の包装紙「華ひらく」をデザインする。
1951年 国鉄上野駅(現 JR東日本上野駅)の大壁画《自由》を制作。
1955年 再度パリでの勉学を目指し日本を発つが、途中滞在したニューヨークに惹かれそのまま留まることとし、約20年間同地で制作する。
1973年 日本に一時帰国中、病に倒れる。
1975年 ニューヨークのアトリエを引き払う。その後、冬の間をハワイで、その他の季節は東京で制作するようになる。
1989年 丸亀市へ作品1000点を寄贈。
1991年 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館開館。
1992年 所有するすべての作品などを丸亀市に寄贈する趣旨の文書提出。以降、順次丸亀市猪熊弦一郎現代美術館に搬入。
1993年 東京にて死去。90歳。

利用案内INFORMATION

丸亀市猪熊弦一郎現代美術館 公式サイトURL
http://www.mimoca.org/
所在地
〒763-0022 香川県 丸亀市浜町80-1
TEL 0877-24-7755
最寄駅
JR丸亀駅下車 南口より徒歩1分
開館時間
10:00〜18:00 (最終入館時間 17:30)
定休日
月曜日 
祝休日の場合はその直後の平日
年末12月25日から31日、および展示替え等による臨時休館日
入館料・観覧料
<企画展>
※展覧会により異なります。
開催展覧会情報をご確認ください。

<常設展>
一般 300円(240円)
大学生 200円(160円)
※( )内は20名以上の団体料金
高校生以下または18歳未満、丸亀市内に在住の65歳以上、各種障害者手帳をお持ちの方は無料
割引クーポン
特になし
美術館名 よみがな
まるがめしいのくまげんいちろうげんだいびじゅつかん

アクセスマップACCESS MAP

Googlemapで見る

丸亀市猪熊弦一郎現代美術館
〒763-0022 香川県 丸亀市浜町80-1  TEL 0877-24-7755

丸亀市猪熊弦一郎現代美術館についての感想・評価REVIEWS

この美術館にはまだ感想・評価の投稿がありません。
最初の感想・評価を投稿してみませんか?
(展覧会についての感想・評価は、各展覧会のページよりご投稿をお願いいたします。
こちらは、「美術館」自体についての感想・評価の投稿欄となります。)
感想・評価を投稿する

丸亀市猪熊弦一郎現代美術館 開催展覧会情報EXHIBITION INFO

加茂克也 KAMO HEAD(仮称)

加茂克也 KAMO HEAD(仮称)

開催予定

会期:

彫刻のような「ヘッドピース」 加茂克也の独創性に迫る 世界の名だたるファッションブランドと多数のコラボレーションを行い、モード...

ホーム・スイート・ホーム

ホーム・スイート・ホーム

開催予定

会期:

ビターな社会の中で見つめ直す、 私たちの多様な「ホーム」 パンデミック期の「ステイホーム」の経験は、私たちに「ホーム」 を強く意...

これまでに丸亀市猪熊弦一郎現代美術館で開催された展覧会

回復する

回復する

会期終了

会期:

新型コロナウイルス感染症の始まりから約3年、私たちは不安を抱えた長い日々が終わることを待ち望みながら、今日、明日、またその次の...

須藤玲子:NUNOの布づくり

須藤玲子:NUNOの布づくり

会期終了

会期:

テキスタイルデザイナーの須藤玲子(茨城県出身、1953 –)と、須藤が率いる「NUNO」の活動を紹介します。思いがけない素材を使用したり...

中園孔二 ソウルメイト

中園孔二 ソウルメイト

会期終了

会期:

あふれ出る鮮烈なイメージの数々 25年の生涯を駆け抜けた画家、 過去最大規模の個展 見る者に鮮烈な印象を与える絵画を多彩なバリエー...

山城知佳子 ベラウの花

山城知佳子 ベラウの花

会期終了

会期:

山城知佳子(1976- )は、初期から一貫して、沖縄に暮らすことで意識に上ってくる事象を取り上げ向き合うことから生まれる作品で高く評価...

第1回 MIMOCA EYE / ミモカアイ

第1回 MIMOCA EYE / ミモカアイ

会期終了

会期:

2022年、MIMOCAは現代美術の新たな公募展「MIMOCA EYE / ミモカアイ」を創設し、35歳以下のアーティストを対象として現代美術の作品を...

今井俊介 スカートと風景

今井俊介 スカートと風景

会期終了

会期:

鮮やかなストライプが印象的な絵画シリーズを手がける今井俊介(1978- )による、美術館における初個展を開催します。 独自のポップな...

生誕120周年記念 猪熊弦一郎回顧展 美しいとは何か

生誕120周年記念 猪熊弦一郎回顧展 美しいとは何か

会期終了

会期:

昨年、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館は開館30周年を迎えました。そして今年は、猪熊弦一郎(...

丸亀での現在

丸亀での現在

会期終了

会期:

かつて、城下町として発展し、金刀比羅宮への海の玄関口として多くの参詣者も訪れた丸亀。現在は、香川第二の都市として約11万人が暮ら...

藤島武二と猪熊弦一郎展 サンプリシテとシンプル

藤島武二と猪熊弦一郎展 サンプリシテとシンプル

会期終了

会期:

藤島武二(1867−1943)は、明治、大正、昭和を通じて白馬会や文展、帝展を舞台に活躍し、...

こちらの機能は、会員登録(無料)後にご利用いただけます。

会員登録はこちらから
SIGN UP
ログインはこちらから
SIGN IN

※あなたの美術館鑑賞をアートアジェンダがサポートいたします。
詳しくはこちら

CLOSE

こちらの機能は、会員登録(無料)後にご利用いただけます。

会員登録はこちらから
SIGN UP
ログインはこちらから
SIGN IN

ログインせずに「いいね(THANKS!)」する場合は こちら

CLOSE


がマイページにクリップされました

CLOSE マイページクリップ一覧を見る


がお気に入りに登録されました

CLOSE マイページお気に入り一覧を見る


を訪問済みに移動しました

CLOSE マイページ訪問済みイベントを見る

CLOSE

name

参考になりました!をクリックしたユーザー 一覧
CLOSE