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宮沢りえの洗車

「トニー滝谷」を観に行った。

村上春樹原作。トニー滝谷は妻と出会うことによってそれまでの孤独な人生に終止符を打つ。しかし不慮の事故で妻を亡くし、手元に残ったのは彼女が生前着ていた服だけだった。トニー滝谷は妻と同じ体型の女性を雇い、彼女に妻の服を着せることによってその死を受け入れようとするが……

(以下内容に触れる)


大垣書店の広告。街中にこんなに大きく掲示してもらえて大野俶嵩も喜んでいるだろう。

ナレーション西島秀俊からわかるように、小説の一節の朗読が挿入される形式で、高級朗読会というかMVというか(ナレーターだけでなく登場人物も小説の一節を朗読するのがMVの演出っぽい)現代芸術作品みたいであまり映画っぽくなかった。大豆の形が残った豆腐を食べたような気分。私はまだ映画を少ししか観たことないのでこの感覚が合ってるかわからないが。

それから、トニー滝谷の大学時代も(原作によると)30代の滝谷省三郎も同じイッセー尾形が演じていて、大学生や30代男性に見えずシュールだった。私は人間の年齢判別能力が著しく低いので一般的には違和感ないのかもしれないが。

という感じで原作や私の解釈と違って気になるところがいろいろあったが、原作と違う、私の解釈と違う、だからヘンというのはおかしい気がするのでそこは割愛する。


というように今回は原作を何度か読んで映画に臨んだ。読まずに観るのとどっちがよかっただろうかと思う。

小説では省略してある箇所(トニー滝谷が妻となる女性に語る言葉や、2人の幸せな結婚生活)を実際に具体化、映像化してみると安っぽいような感じもしたが、洗車してる宮沢りえはそりゃいつまでも見てられるよなと思った。

一方、滝谷省三郎の獄中シーンは小説のドライさと比べるとさすがに映像だと強く感じた。


妻の買い物シーンで脚ばかり映しているのは面白かった。ただ、衣装部屋が小さく見えて、服の量が少なく見えたのは残念だった。雇われた女性が試着するのも映されるのもコートやジャケットばかりでもっと色んな服が見たかった。


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くつしたあつめ
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