5.0
高い技術と膨大な時間をかけて作られた作品たち
清水三年坂美術館の2階での展示です。
特に目に付く場所に展示されているのがライオン雄雌2頭が描かれた「獅子図」。
刺繍なので当然ですが端から端まで糸で描かれているので立体的です。
見る方向によって刺繍糸に当たる光が変わる為か、ふさふさした毛並、鋭い眼光などが艶っぽく輝いてみえます。
季節の風景画に描かれた植物も同様です。見る角度を変えると印象が変わるのも刺繍絵画の特徴だと思いました。
それほど大きなスペースではないので展示数も限られていますが、ひとつずつの作品の制作にかけられた昔の職人さんの技術と膨大な時間を思うと、丁寧に鑑賞しないと申し訳ないほどの緻密な作品ばかりでした。