4.0
琳派、若冲だけじゃない名品揃い
しょっぱなから重文が並ぶ。「金銅千体阿弥陀懸仏」は細工が美しく品が良い。「羽黒山銅鏡」は三十面有るも展示方法か悪くとても見にくく残念。
数奇のコーナーでは「芦屋霰地楓鹿図真形釜」が素晴らしい。ふっくらした胴に繊細な模様、環付や蓋の細工もそれはそれは見事。
時代が下がると共に華やかになり聚楽第の釘隠しの見事さや「男女遊楽図屏風」に見る装束、髪型などは文化の爛熟振りが伺える。
今回一番気に入った作品は山東京伝の「江戸風俗図鑑」男女色々な職業をスタイル画風に表現。陰間(男娼)や花魁、茶屋娘に神子など見飽きない。
後半はこれぞ細美美術館という琳派と若冲。
鈴木其一「水辺家鴨図屏風」はリアルな家鴨とあっさりと省略された背景と空間がとてもモダン。
若冲は「糸瓜群虫図」が良い。虫の翅や脚まできっちり描かれていて見事な作品。
途中、近代の神坂雪佳が挟まっている。有名な「金魚玉図」や「十二ヶ月草花図」は可愛らしく嬉しい登場だ。
ごく一部展示替え有り。
重文「金銅春日神鹿御正体」は4/27から。
全作品撮影不可。
4/27~5/6の15時以降は先着50名に茶飴のプレゼントが有る。
初日でも空いていてゆっくり鑑賞できた。