カール・アンドレ 彫刻と詩、その間

DIC川村記念美術館

  • 開催期間:2024年3月9日(土)~2024年6月30日(日)
  • クリップ数:14 件
  • 感想・評価:1 件
カール・アンドレ 彫刻と詩、その間 DIC川村記念美術館-1
カール・アンドレ 彫刻と詩、その間 DIC川村記念美術館-2
カール・アンドレ 彫刻と詩、その間 DIC川村記念美術館-3
カール・アンドレ 彫刻と詩、その間 DIC川村記念美術館-4
カール・アンドレ 彫刻と詩、その間 DIC川村記念美術館-5
カール・アンドレ 彫刻と詩、その間 DIC川村記念美術館-6
カール・アンドレ 彫刻と詩、その間 DIC川村記念美術館-7
カール・アンドレ《メリーマウント》1980年 ポーラ・クーパー・ギャラリー
© 2023 Carl Andre / Artists Rights Society (ARS), New York. Courtesy Paula Cooper Gallery, New York.
Photo: Steven Probert
カール・アンドレ《6つの組み合わされた作品》2019年 作家蔵
© 2023 Carl Andre / Artists Rights Society (ARS), New York. Courtesy Paula Cooper Gallery, New York.
カール・アンドレ《ベルギカブルー・ヘクサキューブ》1988年 ポーラ・クーパー・ギャラリー
© 2023 Carl Andre / Artists Rights Society (ARS), New York. Courtesy Paula Cooper Gallery, New York.
Photo: Steven Probert
カール・アンドレ《上昇》2011年 作家蔵
© 2023 Carl Andre / Artists Rights Society (ARS), New York. Courtesy Paula Cooper Gallery, New York.
カール・アンドレ〈ユカタン〉より 1972/1975年 作家蔵
© 2023 Carl Andre / Artists Rights Society (ARS), New York. Courtesy Paula Cooper Gallery, New York.
カール・アンドレ〈セブン・ブックス/パスポート〉より 1969–1979年 作家蔵
© 2023 Carl Andre / Artists Rights Society (ARS), New York. Courtesy Paula Cooper Gallery, New York.
Photo: Steven Probert
カール・アンドレ《9つのアルミ、シー/ソーの列》2016年 作家蔵
© 2023 Carl Andre / Artists Rights Society (ARS), New York. Courtesy Paula Cooper Gallery, New York.
カール・アンドレ 彫刻と詩、その間 DIC川村記念美術館-1
カール・アンドレ 彫刻と詩、その間 DIC川村記念美術館-1
カール・アンドレ 彫刻と詩、その間 DIC川村記念美術館-1
カール・アンドレ 彫刻と詩、その間 DIC川村記念美術館-1
カール・アンドレ 彫刻と詩、その間 DIC川村記念美術館-1
カール・アンドレ 彫刻と詩、その間 DIC川村記念美術館-1
カール・アンドレ 彫刻と詩、その間 DIC川村記念美術館-1

この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

カール・アンドレ(1935–)は1960年代後半のアメリカを中心に興隆したミニマル・アートの代表的な彫刻家です。日本の美術館において初めての個展となる本展は、同一の形と大きさに加工した木、金属、石のユニットを床に直接置き、規則的に広がるアンドレの典型的な彫刻作品を大きな空間で展開します。

無機質な印象とは裏腹に、実際の作品を前にすると物質の手ざわりや重量感、汚れや傷、錆といった素材そのままの大らかな姿を見ることができます。上を歩くことも許される能動的な鑑賞体験は、「場としての彫刻」というアンドレの言葉の意味する、作品と空間、そしてそれを知覚する自分の存在を感じる機会となるでしょう。

また、本展では知る人ぞ知るアンドレの詩をまとまったかたちで紹介する貴重な機会となります。単語を組み合わせて構成されるアンドレの詩は、読むことでも眺めることでも楽しめるものです。彫刻に通ずるアンドレの空間的、構造的な認識や、歴史、哲学への興味、原風景である地元クインシーへの愛着、身近な人々との関係などアンドレの思考が反映されています。

彫刻と詩という離れた表現で展開する、簡潔ながらも単純ではないアンドレの作品をぜひお楽しみください。

*本展は韓国・大邱美術館「2023 Umi Hall Project Carl Andre」(2023年9月26日~12月31日)の国際巡回展です。

【FEATURE|内覧会レポート】
かくして詩は彫刻になった。カール・アンドレの国内美術館初個展が開催

開催概要EVENT DETAILS

会期 2024年3月9日(土)~2024年6月30日(日)
会場 DIC川村記念美術館 Google Map
住所 千葉県佐倉市坂戸631
時間 9:30~17:00 (最終入場時間 16:30)
休館日 月曜日、4月30日(火)、5月7日(火)
※ただし4月29日、5月6日は開館
観覧料 一般 1,800円
学生・65歳以上 1,600円
高校生以下 無料
  • ※障害者手帳をお持ちの方と付き添い1名無料
    ※「学生」は専門学校・予備校の生徒を含みます
    ※「高校生」は高等専門学校の生徒を含みます
    ※高校生以上の方は学生証を、65歳以上の方は年齢の証明できるものを要提示
    ※本チケットでコレクション展示も観覧できます
TEL050-5541-8600(ハローダイヤル)
URLhttps://kawamura-museum.dic.co.jp/

DIC川村記念美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

DIC川村記念美術館 DIC川村記念美術館

感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

4.0

その上を歩くことで深く鑑賞できる作品もある

カール・アンドレの作品はその上を歩いて鑑賞できるらしい、と聞いて、見に行く気になりました。とまあ、桜の季節の川村記念美術館へ。

カール・アンドレはミニマル・アートを代表する彫刻家。この個展の直前に88歳で亡くなっている。たぶん、訃報とこの個展が開催されることを同時に知ったような気がする。

会場に入るときに、作品リストをもらって、いくつか注意事項を聞く。曰く、作品にはその上を歩くことができるものと、そうでないものがある。作品の上を歩くことは出来るが触ってはいけません。歩くことの出来る作品は■、出来ない作品は□で示してあります、などなど。

会場に入ると、普段は展示のためにある壁はない。広々としたところに、シンプルで大きめの作品が配置されている。ミニマル・アートと言うよりは、もの派という印象。そして、いくつかの作品はその上を歩いて鑑賞できる。さらに靴を脱ぐ必要もない。歩いてみると、ギシギシと音がするし、ただ床の上に鉄板が置いてあるだけだと分かる。そして、鉄板それぞれが微妙に大きさが違っていて、きれいに並んでいるけど、そこそこ隙間がある、というのが緩くていい感じです。個人的には美術館の床が傷だらけになりそうなのが気になるけど、どうなんでしょう。

タイトルにある「詩」の方は、よく分かりませんでした。タイプライターで作られた作品がいくつか展示されていて、なんとなく視覚に訴えるものがあるのですが、意味がすぐには分からないので、後ほど図録で見てみよう、としました。そしてタイトルにある「その間」もまだ分からないままです。図録は表紙にエンボス加工して、カール・アンドレの作品のベルジャンブルー・ライムストーンの色とテクスチャーをうまく表してます。お値段は通販価格5280円のところ、ミュージアムショップ価格は3740円と特別価格で、つい購入してしまった。

ちなみに、川村記念美術館では、まず90作品はあるコレクションの展示を見てから、企画展を見るように順路が決められている。コレクションから選ばれた作品は、印象派から始まって、途中、ちょっと時代を戻ってレンブラントの自画像を見て、徐々に近代から現代の作品へと進んでいく。今回は途中に「20世紀の彫刻:金属を素材とした作品より」として、ロダンから始まる近代・現代彫刻を概観できるようになっている。一応、美術史的な一連の… Read More

THANKS!をクリックしたユーザー
karachanさん、morinousagisanさん

あなたも感想・評価を投稿してみませんか?
感想・評価を投稿する

より詳しい鑑賞レポート 《600文字以上》のご投稿は、
こちらから。ページ枠でご紹介となります。
鑑賞レポート《600文字以上》を投稿する

周辺で開催中の展覧会も探してみて下さい。
千葉県で開催中の展覧会

出展作品・関連画像IMAGES

カール・アンドレ《メリーマウント》1980年 ポーラ・クーパー・ギャラリー
© 2023 Carl Andre / Artists Rights Society (ARS), New York. Courtesy Paula Cooper Gallery, New York.
Photo: Steven Probert

カール・アンドレ《6つの組み合わされた作品》2019年 作家蔵
© 2023 Carl Andre / Artists Rights Society (ARS), New York. Courtesy Paula Cooper Gallery, New York.

カール・アンドレ《ベルギカブルー・ヘクサキューブ》1988年 ポーラ・クーパー・ギャラリー
© 2023 Carl Andre / Artists Rights Society (ARS), New York. Courtesy Paula Cooper Gallery, New York.
Photo: Steven Probert

カール・アンドレ《上昇》2011年 作家蔵
© 2023 Carl Andre / Artists Rights Society (ARS), New York. Courtesy Paula Cooper Gallery, New York.

カール・アンドレ〈ユカタン〉より 1972/1975年 作家蔵
© 2023 Carl Andre / Artists Rights Society (ARS), New York. Courtesy Paula Cooper Gallery, New York.

カール・アンドレ〈セブン・ブックス/パスポート〉より 1969–1979年 作家蔵
© 2023 Carl Andre / Artists Rights Society (ARS), New York. Courtesy Paula Cooper Gallery, New York.
Photo: Steven Probert

カール・アンドレ《9つのアルミ、シー/ソーの列》2016年 作家蔵
© 2023 Carl Andre / Artists Rights Society (ARS), New York. Courtesy Paula Cooper Gallery, New York.

こちらの機能は、会員登録(無料)後にご利用いただけます。

会員登録はこちらから
SIGN UP
ログインはこちらから
SIGN IN

※あなたの美術館鑑賞をアートアジェンダがサポートいたします。
詳しくはこちら

CLOSE

こちらの機能は、会員登録(無料)後にご利用いただけます。

会員登録はこちらから
SIGN UP
ログインはこちらから
SIGN IN

ログインせずに「いいね(THANKS!)」する場合は こちら

CLOSE


がマイページにクリップされました

CLOSE マイページクリップ一覧を見る


がお気に入りに登録されました

CLOSE マイページお気に入り一覧を見る


を訪問済みに移動しました

CLOSE マイページ訪問済みイベントを見る

CLOSE

name

参考になりました!をクリックしたユーザー 一覧
CLOSE