練馬区立美術館コレクション+ 植物と歩く

練馬区立美術館

  • 開催期間:2023年7月2日(日)~2023年8月25日(金)
  • クリップ数:26 件
  • 感想・評価:6 件
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佐田勝 《野霧》 1970年代 油彩・キャンバス 練馬区立美術館蔵
佐田勝 《野霧》 1970年代 油彩・キャンバス 練馬区立美術館蔵
牧野富太郎 「ホテイラン」(東京帝国大学理科大学植物学教室編纂 『大日本植物志』、第一巻第四集、第一六図版) 1911年 紙に多色石版印刷 個人蔵
倉科光子 《35°36'38.1"N 139°27'38.0"E》 2010-2015年 水彩紙に透明水彩 作家蔵
竹原嘲風 《豊秋禽喜》 1929年 紙本着色 練馬区立美術館蔵
須田悦弘 《チューリップ》 1996年 岩絵具・木 練馬区立美術館蔵
© Yoshihiro Suda / Courtesy of Gallery Koyanagi
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この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

「植物と歩く」とはどういうことでしょう? 植物は一つの場所に留まっていながらも、根は地中に、茎や葉は地上に伸びて這(は)い広がり、花をひらかせてはしぼむ、その一生は動きに満ちています。本展では、「植物と歩く」という言葉に、植物の営む時間と空間に感覚をひらき、ともに過ごすという意味を込めました。作家は植物を観察しその特徴をとらえようとするなかで、普段わたしたちが気づかずに通りすぎてしまうようなその意外な姿に迫り、自身の思いを重ねてイメージを作りあげるのかもしれません。

本展では練馬区立美術館のコレクションを中心に展示し、植物がどのように作家を触発してきたかを探ります。コレクションからは、画面をおおい尽くさんばかりに増殖する植物の生命力を描いた佐田勝の油彩画とガラス絵、花が散る瞬間を写実的かつ幻想的にとらえる須田悦弘の木彫、水芭蕉を生涯のモチーフとした佐藤多持の屏風や、約3mの大画面に樹木を描いた竹原嘲風の日本画などを展示します。コレクションに加えて、植物学者・牧野富太郎による植物図と植物標本や、倉科光子による種と芽吹きの両方の時間を記録する絵画を紹介します。

皆さんも、実在の植物から想像上の植物まで、美術館に集まった魅力あふれる植物たちとともに歩いてみませんか。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2023年7月2日(日)~2023年8月25日(金)
会場 練馬区立美術館 Google Map
住所 東京都練馬区貫井1-36-16
時間 10:00~18:00 (最終入場時間 17:30)
休館日 月曜日、7月18日(火)
※ただし、7月17日(月・祝)は開館
観覧料 一般 500円
高校・大学生および65~74歳 300円
中学生以下および75歳以上無料
障害者(一般)250円
障害者(高校・大学生)150円
団体(一般)300円
団体(高校・大学生)200円
ぐるっとパス利用の方無料
  • ※一般以外のチケットを購入の際は、証明できるものを要提示(健康保険証・運転免許証・障害者手帳など)
    ※障害がある方の付き添いで来館の場合、1名までは障害者料金で観覧できます
    ※団体料金は20名以上の観覧で適用となります
TEL03-3577-1821
URLhttps://www.neribun.or.jp/museum.html

練馬区立美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

練馬区立美術館 練馬区立美術館

感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

5.0

愛すべき植物たちの姿

展示作品すべて植物に関連するもので植物好きとしてかなり良かった

展示室にひっそりと生えるように展示される須田悦弘の作品たちが
展示のアクセントになっていて良い

展示の2章目にあたる雑草の夜の作品たちからは立ち上る草の香りが感じられ、
エピローグの章では植物が生える土をテーマとして取り上げていて展覧会全体の構成も素晴らしい

良かった作品

佐田勝「夜霧」
展覧会メインビジュアルになっている1枚 夜の闇としっとりと湿った草の空気が伝わってくる1枚

倉科光子
透明水彩で緻密に描かれた作品は見応えがあり、作家の植物への圧倒的観察眼と想いが伝わる

THANKS!をクリックしたユーザー
niko3さん、morinousagisanさん

5.0

500円で十分楽しめます

 朝ドラに絡めた植物画の企画展。牧野富太郎氏が携わった『大日本植物志』をはじめ、近現代の作家たちがそれぞれの視点で植物を描く。中川一政や草間彌生などの有名どころ、倉科光子、須田悦弘と言った精巧な彫刻や版画作品など、作家によって描く視点の違い、手法の違いなどがとても面白く、500円はとてもお値打ちと感じました。牧野富太郎の協働者、銅版画家三品福三郎と植物画家山田壽雄に興味が湧きました。

4.0

見た! 牧野博士の石版印刷画

毎朝楽しんでいる朝ドラ「らんまん」の牧野博士の石版印刷画が展示されていると知り、いただいたチケットで出かけてきました。博士の石版画は本当に細やかな線で描かれていて、目を見張りました。実物を見られて満足。ちょうどドラマで出来上がった「日本植物誌」も最初の展示物として並んでいて、タイムリーに楽しんできました。2階は、美術館所有の作品の数々。倉科光子さんの水彩画、草間彌生さんのリトグラフがよかったです。植物を扱った作品といっても、いろいろな表現があるものだと感じました。
「らんまん」のファンの方は、こちらを鑑賞した後、大泉学園駅すぐの牧野記念庭園の訪問もおすすめです。

3.0

須田作品と『らんまん』のコラボ

もともとは須田悦弘の木彫を目当てに訪問しましたが、「イヌタデ」でしっかり牧野博士の標本とコラボになっていました。
須田作品はサイズが小さいうえに、敢えて目立たない場所に設置するから、とにかく見づらい!しかも、「イヌタデ」は標本(つまり実物大)よりもずっと小さく作っているし…。鑑賞が難しくても、超絶技巧を見られるのは楽しいです。

超絶技巧といえば、牧野博士の植物図もすごかった。『らんまん』を見る限り、石版に筆で描いていたけれど、至近距離で単眼鏡を使ってようやく見える細さの線を描く技量には驚かされます。『らんまん』では先週末の放送で植物図譜が完成していましたが、本展では同じく青い表紙の「大日本植物志」が展示されています。ちょっとだけ十徳長屋の人たちの気分に浸れますよ。

あとは、小柳吉次の「茲」という作品に惹かれました。古木の絵なのに照明の当たり方でメタリックな感じと温かみを感じる仕上がりになっていて、実物を見ないと良さが伝わらない絵です。多くの人に見てほしいなぁ。

THANKS!をクリックしたユーザー
morinousagisanさん

4.0

植物はいつも身近に

朝ドラの「らんまん」を観る内に、自分も植物を細かく観察するように。わざわざ植物園へ足を運ばなくても、すぐそこに興味深い植物はたくさん。そんな植物を作家さんはどのように捉え表現するかの展示。技法はまちまち、作家さんによって全く異なります。中でも一番印象に残ったのは、東日本大震災の津波の跡に生えて来た植物を描いた絵。潮の影響を多大に受けているであろう土壌に、それまでとは違う植物が自生するのですね。たくましい。それを描く作家さんがまた素敵だと思いました。

5.0

植物と歩く 練馬区立美術館

美術館は駅近くでアクセスよくアートに囲まれた緑の公園の中にあります。
こちらから鑑賞券をいただき、練馬区美術館コレクション➕「植物と歩く」を見に行きました。

お花や草木を愛情深く見つめる作家さんの目線を体験できる作品がたくさんありました。
研究者や画家、現代アート作家、それぞれ異なった空気感が伝わってきます。

佐田勝さんの「野霧」2作品の色合いと静寂さ。
倉科光子さんの水彩画は小さい頃に遊んだ原っぱを思い出し懐かしい気がします。
草間彌生さんの色違いの作品も身近に見れて嬉しい。
圧巻の大きさ、大小島真木さんの「胎樹 Fetus tree」、公開作製イベントがあったとは知りませんでした。

練馬区立美術館、なかなかすごい美術館です。

THANKS!をクリックしたユーザー
niko3さん、ぷりんさん、morinousagisanさん

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出展作品・関連画像IMAGES

佐田勝 《野霧》 1970年代 油彩・キャンバス 練馬区立美術館蔵

佐田勝 《野霧》 1970年代 油彩・キャンバス 練馬区立美術館蔵

牧野富太郎 「ホテイラン」(東京帝国大学理科大学植物学教室編纂 『大日本植物志』、第一巻第四集、第一六図版) 1911年 紙に多色石版印刷 個人蔵

倉科光子 《35°36'38.1"N 139°27'38.0"E》 2010-2015年 水彩紙に透明水彩 作家蔵

竹原嘲風 《豊秋禽喜》 1929年 紙本着色 練馬区立美術館蔵

須田悦弘 《チューリップ》 1996年 岩絵具・木 練馬区立美術館蔵
© Yoshihiro Suda / Courtesy of Gallery Koyanagi

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