4.0
完全にマニア向け。
もともと寺山修司の路上演劇に興味があり、機会があればこちらへも出向いています。
かと言って、当方、演劇に明るいわけではありません。
1F特別展示室は8畳位のお部屋の壁面がケースになっており、いつもながら狭すぎて非常に見にくいですが、演劇なんてそんなものなので、何があろうがただ見るのみ。
行くまで存じ上げずお恥ずかしい限りですが、個人的趣味で断言すると「佐藤さんは自由劇場を立ち上げた方」です。
もう一つは「世田谷パブリックシアター」かなぁ。
ちなみにちらしでは「黒色テント」推しですね。
これでピンとこない方は用事がない展示かと思いますが、映画にもなった「上海バンスキング」をご覧頂ければ、「ああ、吉田日出子がいた自由劇場という劇団があったのね」ということはお分かり頂けるかと思います。佐藤さんがいた頃はそれの大元と言う感じでしょうか。あくまで予想ですが、最後は文化村がメイン会場でしたから、アングラ演劇出発と言っても最後は完全に別物だったろうなと思います。
今や売れっ子俳優の小日向文世さんは自由劇場出身の方ですよね♡
ただ、自由劇場を前に出さない感じの解説だったので、「何かあるのかなぁ~」とも・・・。
佐藤さんの子供の頃の資料から始まり、現在進行形の個人劇団まで、ポスター・写真・映像・ちらし・脚本・手紙などの紙資料の展示。完全にアングラ演劇時代ど真ん中の資料がメインだと思いました。
今や大学で教えるような偉い先生に、というところでしょうか。
私は後進の育成にあたる方が苦手で、生涯現役!という暑苦しいタイプが好きなのですが、この方は両方ですね。
とにかく脚本書きまくって、演出しまくって生きてきた生涯はよくわかりました。
でも資料見たら一番演出してるのブレヒト・・・(笑)
2019年福岡アジア文化賞受賞とありますが、アングラ演劇はマイノリティの権利運動と蜜でしたから(勿論国は検閲しまくって潰してきた)ずっと根底にそういう根性が根付いているのでしょうが、それにしても寧ろなんで今??という感じ・・・
でも時期的に今がその昔に通じる何かがあるとも言えて、恐ろしい限りです。
演劇が廃れたら国が亡びる、と本気で思っている私としては、一度彼の舞台を見てみたいと思いました。
また、1F京マチ子記念特別展示室 で「黒色テント 気違い馬車の旅の冬」と「プロパガンダ(A Y.M.O. FILM PROPA… Read More