5.0
目が楽しい。
184点展示されているということは、優に100人を越える作家さんたちの日本画が見られるということで、今回も楽しみにしていました。
他で、多彩過ぎてごちゃごちゃしてるこの手の展示も見たことがありますが、ここは落ち着いて絵を堪能できます。
何というか、若手も長い方も本当に絵が好きなんだなぁ~、というのがしみじみ伝わると申しますか。
ある一線をちゃんと跨いだ人が出展しているというか、一言で言えば、よい意味でプロっぽい雰囲気を感じる方ばかり。
「今日明日始めてもああいう絵は絶対描けないなぁ」という。
作家性をしっかり打ち出している方もいれば、チャレンジしている作品もあったり、見ていて目が楽しい。
このHPでも見られる、須田健文さんの「サンサーラ」はとても気に入ってポスカ購入♡ 何故か優しさを感じる静かな絵で見入ってしまいました。
これまたこのHPで見られる、那波多目功一さんの「燦燦」もいいなぁ♡と。見当違いだったら申し訳ありませんが、晩年の御舟の絵を連想しました。全然違うんですが、実がいっぱいなっている?それともつぼみかな?生を全身で表している木の背景が墨っぽく黒いので、「死の中の生」のようなものを感じました。鳥との構図もかっこいい。こちらの作品はポスカ悩んで買ってこなかったけど、やっぱり買いに行こうと思っています。
今回こういった静かな絵というか、色味が渋い絵に目が行って、沢山写真を撮ってしまいました。
全部撮影可です。
もう一つは、人物画はすごくハードルが高いなぁ・・・と。
ぱっと見た瞬間に、人物の感じが好きか嫌いかで完全に分かれてしまいました。
アニメ的な人物表現も若い方の作品には沢山見られるようになって久しいのでしょうが、違和感なくすっと入ってくるのは中々難しいものが多かったです。
そんな中、多分以前に見たことがあったような気もしましたが、鈴木恵麻さんの「問いかけ」はとても素敵でした。人物も含め、絵に出てくる要素すべてがばしっ!と収まるべきところに配置されていて、主張する画風ではないのにどんどん絵の中の空間に引き込まれていく・・・すごいです。
そういった、あれやこれやとうろうろ見て回って、とても楽しかったです。
出口付近に画家さんのインタビュー映像が流されていましたが、絵のことを話しているそのお顔が、皆さん本当に素敵です。
なんだか自分も描きたくな… Read More