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いつの時代もオシャレは楽しい!
元禄から昭和初期までの約250年間の浮世絵と、浮世絵の復興を目指して制作された新版画の美人画の装いに着目した展覧会です。
遊女や町娘たちが身に着ける着物・小物類の模様の意味や、コーデのポイントなどが解説され、とても興味深く鑑賞しました。
スライドトークにも参加したのですが、印象的だったのは、菱川師房(師宣の子)の「美人遊歩図」。
遊女と禿(かむろ)が描かれた作品で、2人がリンクコーデをしているのです❣️
遊女と禿の絆の様なものが表されていると言います。
”もしかしたらこの遊女は自分の境遇と重ね合わせ、不憫に思い、この子に目を掛けているのかも…“ などと妄想し、何だかうるっと来てしまいました。
これからはコーデの細かい所にも注意して鑑賞しようと思います。
また、オシャレ和装男子の作品もあり、歌川国貞の「御あつらへ三色弁慶」が超クールでした。
3人の歌舞伎役者もさる事ながら、斬新な背景がとにかくカッコいいのです。
江戸時代とは思えないセンス、驚きです‼️
新版画では橋口五葉の「長襦袢の女」も美しかったです。
今まさに襦袢を着ようする様子が描かれ、襦袢の柄と半衿と腰紐に使われた3色の色合いが絶妙で、襦袢には空摺(エンボス加工)の技法が使われ、縮緬素材を表現しているそうです。
でもそんな事より、この女性の艶っぽい仕草に誰もが魅了されることでしょう。
是非実物をご覧いただきたいです。
あと、楊洲周延の「真美人 十四 女学生」の大正ロマンなコーデや髪型、小物まで全てが可愛いかったです。
アンティーク着物好きさんにはどストライクな作品だと思います。
やっぱり美人画は良いな〜。
前期・後期でほぼ全作品展示替えになるので、後期も行かなくては。
前期: 〜9/24(日)
後期:9/30(土)〜10/22(日)
一般入館料800円
*着物(浴衣含む)で行くと100円割引になります