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1954年、岡本太郎43歳のときに出版された『今日の芸術』。この本には「時代を創造する者は誰か」というサブタイトルがつけられていました。1996年、岡本太郎没、享年84歳。
その直後、岡本太郎記念現代芸術大賞(2006年岡本太郎現代芸術賞に改称)、通称「TARO賞」が創設されました。彼の遺志を継ぎ、まさに「時代を創造する者は誰か」を問うための賞。今年で26回目を迎えた本賞では、595点の応募があり、厳正な審査の結果、23名が入選を果たしました。
入選作品は、川崎市岡本太郎美術館「第26回岡本太郎現代芸術賞」展にて公開します。21世紀における芸術の新しい可能性を探る、「ベラボーな」(太郎がよく使った言葉です)作品をご覧ください。
| 会期 | 2023年2月18日(土)～2023年4月16日(日) |
|---|---|
| 会場 |
川崎市岡本太郎美術館
 Google Map |
| 住所 | 神奈川県川崎市多摩区枡形7-1-5 生田緑地内 |
| 時間 | 9:30～17:00 （最終入場時間 16:30） |
| 休館日 |
月曜日 2月24日(金)、3月22日(水) |
| 観覧料 | 一般 700円(560円) 高・大学生、65歳以上 500円(400円) 中学生以下 無料
|
| TEL | 044-900-9898 |
| URL | https://www.taromuseum.jp/ |
4.0
今年も楽しませてもらいましたよっ！
大賞受賞者はいなかったものの特別賞受賞者、入選者、皆良かった。
入ってすぐのインパクト十分な実物大の特攻兵器【桜花】
飛行機にしては意外と小さいか、と思ったが「特攻」する為の大きさだとしたら……
などと、色々な事を考えてしまう。また、機体を覆っているのは
実際に使用されていた時代の古新聞で、戦争関連の記事ばかりが目に飛び込んできて
これまた、色々な事を考えてしまう。これは鑑賞者の心に色んな揺さぶりを
かけてくる作品である。
個人的に最も印象的だったのはてんとう虫とダルマを掛け合わせた作品。
本来どちらも吉祥のシンボルなのに、掛け合わせるとメチャクチャ不気味で怖い。
作者もこの作品は決して幸せの象徴じゃない、と言っている。
手元の冊子を覗くと、何と作者は2000年生まれ！若い。
他にも若手有望株がぞろぞろいて、日本のアート界の展望は明るい、などと
思ったのであった。来年も来よう！
4.0
岡本太郎現代芸術賞は公募展で、その大賞とかグランプリに相当するのが岡本太郎賞と岡本敏子賞なんですが、26回目となる今回は岡本太郎賞と岡本敏子賞は該当なし、とのこと。わりと珍しいです。調べてみると2006年から岡本太郎賞と岡本敏子賞と名前が付いているのですが、この名前が付いてから該当なしは初めてのようです。その前は、何度かグランプリ相当がなかったこともそこそこあった。つまり、初めてではないが、そこそこ珍しいことです。
岡本太郎現代芸術賞は立体も平面もありで、映像もOK。基本、常識の範囲でなんでもありです。今回の入選作品も巨大な立体作品から大量の絵画やドローイングを集めた作品まで、具象から抽象までと、手法も多種多様です。現代美術の坩堝的な感じですね。
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