5.0
昭和の祇園~花街とともに~を観て
初めて「都をどり」を観たのは芸妓組合長のまめ鶴さんが舞妓さんに出られた年で,以来毎年出掛けています。そして折々に溝縁ひろし氏の写真を拝見してきました。今回写真展を拝見してモノクロ写真の奥深い陰影に懐かしい思いが溢れました。祇園の今昔の写真では伝統を守りながら進化しているのがわかりました。
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京都在住の写真家、溝縁ひろし(1949-香川県生まれ)は、大学卒業と同時に、就職を機に京都へ移り住みます。休日になると趣味のカメラを片手に、京都観光をして過ごしていたそんなある日、夕暮れ時の四条花見小路で初めて出会った「舞妓」に心奪われます。一瞬にして別世界へ連れて行かれたその不思議な感覚、余韻はその後も消えることがなく、仕事が終わると祇園に足を運ぶようになりました。
少しずつ顔なじみのできてきた頃、お茶屋のおかあさんに「舞妓さんをしっかり撮っておいておくれやす。いやはらへんようになるかもしれまへんさかい。」と言われます。舞妓さんの成り手が減っていた1970年代当時、現実味を帯びたその言葉に背中を押されて、京都の花街を写真で残していこうと決意します。花街はもちろんのこと、祇園町の日常風景を写すことも写真家としてのライフワークになったのです。
本展では、昭和48年(1973)から撮り始めた「昭和の祇園」(祇園甲部)の作品を中心に、今日までの町の風景や芸舞妓の姿など約150点の作品で展覧し、写真家・溝縁ひろしの活動50年を振り返ります。
◆ 溝縁ひろし
1949年、香川県に生まれる。1971年、千葉工業大学卒業後、株式会社ユニチカUGに入社。1975年、同社を退社し、スタジオ勤務を経てフリーの写真家になる。1980年、写真事務所「PHOTO-HOUSEぶち」設立。1994年、JPS関西展運営委員長をつとめる。ライフワークとなっている京都・花街を中心に、京都の四季や祭事、四国八十八ヶ所、西国三十三所などのテーマにも取り組む。海外取材や海外展開催など写真を通して国際交流も積極的に行っている。書籍も多数出版。
会期 | 2023年1月2日(月・振)~2023年1月29日(日) |
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会場 | 美術館「えき」KYOTO Google Map |
住所 | 京都府京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町ジェイアール京都伊勢丹7階隣接 |
時間 |
10:00~19:30
(最終入場時間 19:00)
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休館日 | 会期中無休 |
観覧料 | 一 900円(700円) 高・大学生 700円(500円) 小・中学生 500円(300円)
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TEL | 075(352)1111(大代表) |
URL | https://kyoto.wjr-isetan.co.jp/museum/ |
5.0
初めて「都をどり」を観たのは芸妓組合長のまめ鶴さんが舞妓さんに出られた年で,以来毎年出掛けています。そして折々に溝縁ひろし氏の写真を拝見してきました。今回写真展を拝見してモノクロ写真の奥深い陰影に懐かしい思いが溢れました。祇園の今昔の写真では伝統を守りながら進化しているのがわかりました。
3.0
舞妓さんの写真展。
「昭和の祇園」”昭和”という所がポイントです。
モノクロの写真の中に普段の祇園、昭和の京都の街が見えてきました。
鴨川べりを走る京阪電車、市電の最終日など懐かしい風景です。
同じ展示会場で何年か前に「京都・花街の魅力を蜷川実花が華麗に撮り下ろし」という写真展も観たことがありました。
京都の花街の別嬪さんの舞妓や芸妓を蜷川実花特有の色彩で表されていました。
「一見さんお断り」なかなか中には入らせてくれないだろう京都の街、それも祇園の花街に受け入れられて
その日常が、1年の毎日が切り取られていました。
ニュースに「写真家 溝縁ひろしさんの特別講演会にが一力亭 女将がゲストに・・・」一力の女将ってと驚きました。
高校生の方を見かけて、へぇー若い人はこの写真にどんな感想を持つのかなぁと。
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