沖 潤子 さらけでるもの

神奈川県立近代美術館 鎌倉別館

  • 開催期間:2022年9月17日(土)~2023年1月9日(月・祝)
  • クリップ数:16 件
  • 感想・評価:5 件
沖 潤子 さらけでるもの 神奈川県立近代美術館 鎌倉別館-1
沖 潤子 さらけでるもの 神奈川県立近代美術館 鎌倉別館-2
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沖潤子 制作中の新作2 2022年5月撮影 作家蔵
©2022 Oki Junko
沖潤子 制作中の新作1 2022年5月撮影 作家蔵
©2022 Oki Junko
沖潤子《Weed》2012年 個人蔵
©2022 Oki Junko, photo by Nagare Satoshi
沖潤子《ジャケット( Martin Margiela ⓪⑩ )》2013年 個人蔵
©2022 Oki Junko, photo by Nagare Satoshi
沖潤子《gris gris ジャケット》2014年 個人蔵
©2022 Oki Junko, photo by Nagare Satoshi
沖潤子《初恋》2015年 皆川明蔵
©2022 Oki Junko, photo by Nagare Satoshi
沖潤子《月と蛹 04》2017年 個人蔵
©2022 Oki Junko, photo by Kioku Keizo, Courtesy of KOSAKU KANECHIKA
沖潤子《蜜と意味 02》2018年 作家蔵
©2022 Oki Junko, photo by Kioku Keizo, Courtesy of KOSAKU KANECHIKA
沖潤子《Feeling unsaid and unspoken words 01》2019年 作家蔵
©2022 Oki Junko, photo by Kioku Keizo, Courtesy of KOSAKU KANECHIKA
沖潤子《水蜜桃》2020年 個人蔵
©2022 Oki Junko, photo by Kioku Keizo, Courtesy of KOSAKU KANECHIKA
沖潤子《レモン1》2021年 個人蔵
©2022 Oki Junko, photo by Kioku Keizo, Courtesy of KOSAKU KANECHIKA
沖 潤子 さらけでるもの 神奈川県立近代美術館 鎌倉別館-1
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この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

本展は、刺繍という手法を用いて独自の作品を制作する沖潤子(1963–)の美術館での初個展です。母が遺した布や糸をきっかけに独学で刺繍を始めた沖は、衣類やバッグなどに刺繍した初期をへて、近年では絵画や彫刻といった領域を超えた作品を展開し、国内外で精力的に作品を発表しています。

本展では貴重な初期作品をはじめ、刺繍による代表作や新作そして本展覧会会場のためのインスタレーションなどを通じて、その創作の全貌を紹介します。

◆ 展覧会の見どころ
本展の出品作は、いずれの作品も美術館では初公開となります。初期の既製服に刺繍を施した作品や手書きのテキストを加えた作品、そして窓枠をそのまま額とした作品にはじまり、近年国内外で発表された作品、さらには本展のためのインスタレーションなど、その活動の変遷をご覧いただける貴重な機会となります。

主催:神奈川県立近代美術館
特別協力:KOSAKU KANECHIKA

開催概要EVENT DETAILS

会期 2022年9月17日(土)~2023年1月9日(月・祝)
会場 神奈川県立近代美術館 鎌倉別館 Google Map
住所 神奈川県鎌倉市雪ノ下2-8-1
時間 9:30~17:00 (最終入場時間 16:30)
休館日 月曜日 
12月29日~2023年1月3日
※ただし、9月19日(敬老の日)、10月10日(スポーツの日)は開館
観覧料 一般 700円
20歳未満・学生 550円
65歳以上 350円
高校生 100円
TEL0467-22-5000
URLhttp://www.moma.pref.kanagawa.jp/

神奈川県立近代美術館 鎌倉別館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

神奈川県立近代美術館 鎌倉別館 神奈川県立近代美術館 鎌倉別館

感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

3.0

魅力的な演出

刺繍の美術品では、寺院にある祈りを糸にこめた刺繍仏などが思い浮かびますが、展示の作品はむしろ個人的で、自身を深堀りした作品のように思いました。
おそらくタイトルの「さらけでるもの」は、そのような意味なのだろうと思いました。
きっかけとなったお子さんの手作りのバッグや、影響を受けた言葉を書き留めたノートなど、作家の道のりをあらわした私物の展示もされていました。✚クロスを用いるとか色の感じなどスペインのアーティストのアントニ・タピエスに似たイメージで、もしかしたら影響を受けているのでしょうか。古道具を用いたディスプレイや、真紅の色がライティングに映える魅力的な演出で、人の体温や息づかいを感じる展示でした。

5.0

予想をはるかに超えた作品たち

刺繍と聞くと通常思い浮かぶもの…とは、かなり違った予想をはるかに超えた作品でした。

作家さんの心の奥深くにあるものを自由にかつ繊細に表現されており、縫うことを通して祈りにも似たエネルギーを感じて圧巻の作品群でした。

写真では細かい部分までわかりにくかったのですが、実際に拝見するとその圧倒的な迫力に心揺さぶられました。

額が古い窓枠を使われたり新旧織り交ぜられた表現方法もとても素敵でしたし

展示も裏と表から見れるものもあり工夫に富んでいて場内を何周もしても、
その度に新しい発見がありお陰様でとても楽しいひと時となりました。

THANKS!をクリックしたユーザー
micco3216さん

4.0

ざわざわする

刺繍と聞いて勝手に温かさや柔らかさを想像していたら全く違った。
かなり攻めている刺繍作品だ。

見ていて妙に心がざわざわするのだが
それは、作品から何かしらの生命感を感じるからだと思う。
タイトルが刺青だったり、材料が包帯だったり、柘榴という作品群では色合いが
赤黒く血を連想したりする。後半の作品はより、何かの皮膚感が強まる。
だからだろうか、ほどほどに心地良い、ほんのりとした嫌悪感をまとうことになる。

本展最後には標題の『さらけでるもの』に対する作者の解釈が
あるので、それを読んで締めくくりとなる。
行く前と行った後では刺繍に対する印象がガラリと変わる。
そんな展覧会だった。

THANKS!をクリックしたユーザー
itotomoさん、morinousagisanさん

3.0

サモラノサラス

沖潤子、初めて作家でしたが結構良かったです。
糸と布と情念と。意外に良くて短くない時間魅入ってしまいました。
臓物感のある作品もスゴイ。刺繍の裏側も見られます。
すべて写真撮影可能です。

THANKS!をクリックしたユーザー
シンディさん

5.0

刺繍による現代美術

この10年くらい、色のついた糸を張り巡らした作品(塩田千春、藤田道子)とか、糸でドローイングする作品(盛圭太)とか、刺繍そのものが作品(吉元れい花)という展示を見る機会が増えてきた。いずれも個性あふれる作品です。今回拝見した沖さんの作品も刺繍作品で、これも相当に独自のもので抽象的な作品です。

ほぼ年代順に展示していて、最初の作品は2009年でタイトルは《祈り》。古びたベージュっぽい布に十字架を刺繍した作品で、白い木の額に納まっている。なんとなくパウル・クレーっぽいなあ、という印象。最初の方は何かに使われていた古布や既製服に刺繍した作品が並んで、徐々に完全にオリジナルな作品に変化していく。球体とか、植物の断面をモチーフにしたもの、パッチワーク的なのもと、バリエーションが増えていくのが楽しい。

展示の最後の方は、鉄とか木の枠とか、車輪の枠の部分とか、木製の引き出しとかに刺繍した布を張った作品がぶら下がっていて、なかなかのインスタレーションになっている。

展示された作品が、ほぼ作者蔵か個人蔵のようで、個人蔵のなかでも名前を公開している方もいる。そのなかには、例えば皆川明さんの名前があるのは面白いところ。あまり詳しくないのですが、服飾系の方が多い気がする。ちなみに展示作品はすべて撮影可。

モノクロ写真を効果的に使った図録もいい感じです。1500円でした。

THANKS!をクリックしたユーザー
シンディさん

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出展作品・関連画像IMAGES

沖潤子 制作中の新作2 2022年5月撮影 作家蔵
©2022 Oki Junko

沖潤子 制作中の新作1 2022年5月撮影 作家蔵
©2022 Oki Junko

沖潤子《Weed》2012年 個人蔵
©2022 Oki Junko, photo by Nagare Satoshi

沖潤子《ジャケット( Martin Margiela ⓪⑩ )》2013年 個人蔵
©2022 Oki Junko, photo by Nagare Satoshi

沖潤子《gris gris ジャケット》2014年 個人蔵
©2022 Oki Junko, photo by Nagare Satoshi

沖潤子《初恋》2015年 皆川明蔵
©2022 Oki Junko, photo by Nagare Satoshi

沖潤子《月と蛹 04》2017年 個人蔵
©2022 Oki Junko, photo by Kioku Keizo, Courtesy of KOSAKU KANECHIKA

沖潤子《蜜と意味 02》2018年 作家蔵
©2022 Oki Junko, photo by Kioku Keizo, Courtesy of KOSAKU KANECHIKA

沖潤子《Feeling unsaid and unspoken words 01》2019年 作家蔵
©2022 Oki Junko, photo by Kioku Keizo, Courtesy of KOSAKU KANECHIKA

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