5.0
濃厚かつ専門的な展示
こちらで招待券をいただきました
暑い週末涼しげな(すいてると思ったのです)そして一度は訪問したかった不思議な形の建物国立映画アーカイブ。行ってみると1階は上映作品の開始を待つ人はいっぱいで椅子はほぼふさがっている。エレベーターで展示フロアに行くとこちらももう入り口から人かたまって、展示品とていねいな説明文をたくさんのひとが順番を待って読むような。戦前、戦中、戦後の細かい字で俳優さんや映画関係者の名簿、作品の記録、実際に使われた映写機やカメラ・・・濃厚濃密でかつ専門的というかオタク的というか映画マニアや映画、風俗、映像文化など研究されている方にも十分な資料。史料価値があるものだろう。映画館の写真看板などもあったが映画館というより映画製作映画文化社会背景を示す展品が多かった。歌舞伎役者が競って映画会社に所属し看板スターになった時代 女性を女形ではなく女性が演じるべき西洋に準じようという動き、これは正直驚いた、女優という仕事さえも与えられた当たり前のものではなかったようだ。すばらしい所蔵品、資料,史料をおおくおもちの貴重な資料館。このあと向かったのはまもなく閉館となる岩波ホール。岩波ホールでは上映後ホール内やロビーなどの内装品やポスター映写機廊下や階段まで写真に収める多くの映画ファン。そしてさらにテアトル梅田の閉館のニュースも・・・。今度は映画館をもっとメインに据えた展示を期待している。映画館をそのまま保存することはできないだろうが。。。。映画の灯を消してはならない。そんな気持ちを運営する側も鑑賞する側も強く感じる展示だった。