4.0
映写するというパフォーマティヴな作品
デビュー作は、川面をスクリーンに見立てて川を撮影した16ミリフィルムを映写する作品。その後、ピンホールカメラの箱を自作しそれで撮った写真の作品を制作。残念ながら34歳で夭折した。
映写するというパフォーマティヴな作品と、コンタクトプリント作品の2系統を展示。資料もあわせて、山中のほぼ全作品を網羅した展示。山中のスライド上映の再現と約2時間にわたる山本和弘学芸員の怒涛の解説も聞けた。
山中は映像とは呼ばず映写と称していたという。ピンホール作品も映写というパフォーマンスと捉えていた証拠だ。プリント作品も拡大はせずコンタクトプリントにこだわったことも作家の作品に込めた考えの表れ。