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いろいろなカタチの雛人形。
展示室に所狭しと並ぶ雛人形や京人形たち。しかし、現代の一般家庭で見る雛人形とは印象が違います。立雛から坐雛へ、また「寛永雛」「享保雛」「次郎左衛門雛」などなど、趣の異なる雛人形が並んでいて、違いを見比べるのが面白いです。
そして「御殿飾り雛」は京都の旧家伝来品ということもあり、とても立派です。人形に表情や動きがあるし、おくどさん(かまど)の火が燃えてる感じやススが付いた感じも再現度が高く、博物館のジオラマのようです。
小さくてかわいい雛食器も展示されていて、ミニチュア好きは心躍ります。
ひとつひとつの作品を単体で展示するだけではなく、寄贈者が違う(来歴の違う)人形や雛道具、屏風などをうまく組み合わせて飾っていたりと、展示方法にも工夫が感じられました。