5.0
お披露目。
やはりイチ押しは伊藤若冲の「百犬図」でしょうか。長らく「個人蔵」ということでしたが、今回京都国立博物館が購入したんですね。個人蔵の作品はどうしてもお目にかかれる機会が限られると思うので、今後は京博だけでなく、いろんな展覧会で見られるようになるのかもしれません。円山応挙や長沢芦雪などの描く「ゆるかわ」系のワンちゃんとはまた違った、なんとも言えない独特な雰囲気を醸し出しています。
「ゆるかわ」といえば、徳川家光公の「梟図」の素朴なユルさも良かったです。
また、平安時代の土地売買に関する古文書において、文字を書けない売主の女性が指の長さと関節の位置を墨で記して署名代わりにしたという「画指」が興味深かったです。