企画展「中国の漆器」

中之島香雪美術館

  • 開催期間:2021年12月11日(土)~2022年2月23日(水・祝)
  • クリップ数:5 件
  • 感想・評価:2 件
企画展「中国の漆器」 中之島香雪美術館-1
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周茂淑図螺鈿香合 清時代
楼閣山水人物図堆朱卓 明時代
屈輪文堆黒平卓 元時代
花唐草文紅花緑葉六角皿 明時代 個人蔵
楼閣人物図螺鈿輪花盆 明時代
花卉文螺鈿瓢形振出 明時代
朱漆黄蜀葵形盆 明時代
黒漆稜花盆 元時代
黒漆天目台 南宋時代
龍文存星盆 清時代
龍文存星大合子 明時代 万暦47年(1619) 個人蔵
寿老図嵌骨小卓 清時代
柘榴図箔絵輪花盆 明時代
走獣文蒟醤煙草盆
天川煙草入
独楽平宝珠香合
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この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

中国の漆器は古くから日本へもたらされ、時代を超えて大切に伝えられてきました。中国の漆器には、日本の伝統的な漆器では見られない多彩な技法が用いられます。なかでも、漆を何度も塗り重ねることによって厚みを出し、文様を彫り表わす「彫漆(ちょうしつ)」の技法を用いた漆器は、珍貴な品として非常に重宝されました。

正倉院の宝物類からも明らかなように、中国の漆器は奈良時代からの舶載例が知られます。平安時代後期から室町時代には、禅宗寺院において什器や贈答品として用いられ、しだいに武家へも広まり、会所といった集まりの場で飾られました。江戸時代には、特に茶の湯の世界で多く用いられるようになります。日本で中国の漆器が受容されていく中で、近世にはその品が中国製か否かを判定する鑑定の需要が高まったと見え、鑑定書が付属した作品も散見されます。

本展では、これまであまり紹介されてこなかった香雪美術館の所蔵品を中心に、中国の漆器の魅力を広く知っていただく機会です。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2021年12月11日(土)~2022年2月23日(水・祝)
  • 夜間特別開館
    2021年12月23日(木)、2022年1月20日(木)、2月17日(木)
会場 中之島香雪美術館 Google Map
住所 大阪府大阪市北区中之島3-2-4 中之島フェスティバルタワー・ウエスト 4階
時間 10:00~17:00 (最終入場時間 16:30)
  • 夜間特別開館
    10:00~19:30(最終入場時間 19:00)
休館日 月曜日 
祝日の場合は翌火曜日
2021年12月27日(月)~2022年1月7日(金)
観覧料 一般 900円 (700円)
高大生 500円 (350円)
小中生 300円 (150円)
前売り 一般700円のみ
  • ※( )内は前売り(一般のみ)・20名以上の団体料金
    ※前売り販売期間:2021年12月10日(金)まで
    【割引サービス】
    ・本人と同伴一名 
    朝日友の会(200円引き)、障がい者手帳(半額)
    ・本人のみ
    藪内燕庵維持会(200円引き)、フェスティバルホール友の会(クラブ)(200円引き)
TEL06-6210-3766
URLhttps://www.kosetsu-museum.or.jp/nakanoshima/

中之島香雪美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

中之島香雪美術館 中之島香雪美術館

感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

3.0

単眼鏡必携!

本展も行こう行こうと思いながら、感染者の爆増に二の足を踏み・・・会期末になってしまいました。

「中国の」というところが味噌。
繊細な技巧で埋め尽くされた世界で、全ての作品に丁寧な解説がつき、パネル解説もある。
拡大写真も展示されていますが、やはり単眼鏡でじっくり拝見すると・・・その技巧に驚く。

多彩な技法を持つ中国の漆芸品は、古き時代より日本へもたらされ珍重されて、また茶道具としても茶人の手の中にありました。
漆器に描かれた画題をその時代の人々は「あぁ~これは・・・」との教養が備わっていたのでしょう。

細やかに技巧を凝らした螺鈿で拵えた器にも目が行きますが、東南アジアの漆器「蒟醤・天川・独楽」に惹かれます、南国のおおらかさでしょうか。

4.0

漆器にひそむ物語

本展には、器や盆など眺めるというよりは手に取って用いることの多そうな漆工芸品が多数出品されている。なかでも印象的だったのは筆軸。細長いうえに円筒形の軸いっぱいに彫り込まれた意匠を見たときには、少ない表面積にこれほど緻密な表現ができるのかと驚嘆した。それも、ただの文様ではなく人物なども表されているのだから大したものだな、と。もちろん、作品はガラスケースの中に展示されているから触ることはできないが、この緻密なデザインの漆器はどんな感触なんだろうと思わず想像してしまう。
中国から伝わってきた漆器には制作背景や寓話など、作品を価値づける物語が横たわっている。本展でも紹介される鑑定書はそういった作品の伝来と価値を物語るためのひとつの形式のように思える。くわえて、漆器の意匠には意味がある。吉祥文様が多いが、漢詩が書かれていたり、寓話の一場面が描かれていたりする。それらの意味や物語も、未だ不明なものがあるようで、今後の研究への可能性も示唆されていた。
大切に伝えられてきた漆器だからこそ、そこには物語がひそんでいる。それがどのような経緯で伝えられてきたのか、どのような意味や物語が表現されていて、誰に、どのように用いられ、鑑賞されたのか――。幾重にも物語が積層する漆器には、想像力をかき立てる神秘的な品がある。

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周茂淑図螺鈿香合 清時代

楼閣山水人物図堆朱卓 明時代

屈輪文堆黒平卓 元時代

花唐草文紅花緑葉六角皿 明時代 個人蔵

楼閣人物図螺鈿輪花盆 明時代

花卉文螺鈿瓢形振出 明時代

朱漆黄蜀葵形盆 明時代

黒漆稜花盆 元時代

黒漆天目台 南宋時代

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