5.0
科学の光が暴く、ミイラの謎。
純粋なミイラ展を観に行ったことはあったが、CTスキャンという新たな視点からミイラを知ることができるという斬新な企画に魅せられた。
ミイラを公開するために危惧される保存状態とのジレンマ、そしてまことしやかに語り継がれてきたスフィンクスの呪いに立ち向かうことができるのかと、現代の技術に圧倒された。
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歴史の殿堂として知られるイギリスの大英博物館は、古代エジプト文明の研究でも世界を牽引してきました。その研究成果を紹介する本展は、6体のミイラを選りすぐり、CTスキャンを用いた画像解析によって、外側からはうかがい知ることのできないミイラの謎を解き明かし、古代エジプト人の生き様や文化を紹介します。
王家の所領を管理する役人、代々続く名家の神官、既婚女性、幼い子ども……展示される6体のミイラは、年齢や性別、社会的立場や暮らしていた時代も様々です。彼らはどのような人生を送ったのちにミイラとして残ったのか―?
CTスキャン画像をもとにした高精度の映像や、「食」「健康」「音楽」「家族」などのテーマに沿った展示物を交え、各ミイラの6つの物語を展開します。神々の像やミイラ作りの道具は、古代エジプトの信仰や死生観を垣間見せる一方、女性の装身具や子どものおもちゃなどは、今も昔も変わらない人々の暮らしを伝えています。
2019年に日本の調査隊が発見し、現在も調査が続いているサッカラ遺跡のカタコンベ(地下集団墓地)を実寸大の部分模型で再現するなど、日本独自の展示も行います。
会期 | 2021年10月14日(木)~2022年1月12日(水) |
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会場 |
国立科学博物館
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住所 | 東京都台東区上野公園 7-20 |
時間 |
|
休館日 |
月曜日 12月28日(火)~1月1日(土・祝) ※ただし12月27日(月)、1月3日(月)・10日(月・祝)は開館 |
観覧料 | 一般・大学生 2,100円 小・中・高校生 600円 |
TEL | 050‒5541‒8600(ハローダイヤル) |
URL | https://daiei-miira.exhibit.jp/ |
5.0
純粋なミイラ展を観に行ったことはあったが、CTスキャンという新たな視点からミイラを知ることができるという斬新な企画に魅せられた。
ミイラを公開するために危惧される保存状態とのジレンマ、そしてまことしやかに語り継がれてきたスフィンクスの呪いに立ち向かうことができるのかと、現代の技術に圧倒された。
5.0
土曜日11:30~12時枠で予約して行ってきました。
11時20分頃から入場できました。入場の際はスムーズでしたが中は人がかなり多く気を遣いながらでしたが、全く近づけない、見えないということはなくしっかり堪能できました。
2、3年前にやっていたミイラ展では多くのミイラそのものがずらーっと並んでいた感じでしたが、こちらは6体のミイラを中心に包帯に巻かれたミイラ、棺、埋葬品とミイラのCT映像や名前、年齢、役職、持病当時どのような扱いを受け、どんな人生を歩み、なぜ埋葬されたかが詳しく解説されていました。
ミイラが直接見られないので、そのものの肌や髪の残り具合が見られなかったのは残念でしたが、当時の価値観や食べ物、ミイラに対しての考え方や作り方の変移を知ることができ古代エジプトがより立体的に感じられて充分楽しめました!
現在発掘中の遺跡の映像や再現ジオラマもあり、この先もどんどん新しい発見があることを思うと楽しみです。
最後にミイラの匂いも嗅ぐことができました。お香のような、結構いい匂いなのが意外でした。
4.0
平日の午前に日時予約で入場。混んでます。予約画面で見ると平日午後は空いてそうですので行ければそちらの方が絶対良いです。六体のミイラの棺を含む現物と装備品等で構成されています。ミイラは布に包まれたままですので中身は直接見れませんが、精巧なスキャン画像が補ってくれます。ここまでわかるのか、というくらい詳細で、非常に興味深いです。途中、発掘の再現やツタンカーメンのマスクレプリカなどもあり、楽しめました。一番最後に猫のミイラの匂いが嗅げます。これはぜひ体験すべきです。濃密な展示で、3時間以上かかりました。ただ、狭いスペースに小さい護符等が多めにあり、キャプションもやや長めでしかも音声ガイドが重なる01の部屋は非常に混雑します。また、映像も多いため現物より映像を見る時間のほうが長くなるかもしれません。また、富士美術館と較べると面白いと思いました。
5.0
普通、ミイラや古代エジプト系の展覧会では、棺を寝かせた状態で展示されているものですが、この展覧会は実際のミイラなど立位の状態にして展示されているものが多く、面白い方法だと思いました。CGや3Dによる復元なども数多く、副葬品がどのようにおかれていたのかなども、動く映像として解説されているので面白かったです。
平日でも混雑していたため、土日はもっと混むのだと思います。いくのなら平日午前または最終回がおすすめかと・・・。展覧会限定グッズは女子向けのものは少なめですが、本場大英博物館からのグッズがいくつかありました。
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アメンイリイレトの内棺と、ミイラのCTスキャン画像から作成した3次元構築画像
末期王朝時代・第26王朝、前600年頃、大英博物館蔵、
© The Trustees of the British Museum
ジェドバステトイウエフアンクのカノポス壺
前380~前343年頃、大英博物館蔵、
© The Trustees of the British Museum
カルトナージュ棺に納められたネスペルエンネブウのミイラと、CTスキャン画像から作成した3次元構築画像
第3中間期・第22王朝、前800年頃、大英博物館蔵、
© The Trustees of the British Museum
ホルス神に授乳するイシス女神像
前664~前332年、大英博物館蔵、
© The Trustees of the British Museum
ペンアメンネブネスウトタウイの内棺と、ミイラのCTスキャン画像から作成した3次元構築画像
第3中間期・第25王朝、前700年頃、大英博物館蔵、
© The Trustees of the British Museum
猫の青銅製像
前664~前332年頃、大英博物館蔵、
© The Trustees of the British Museum
タケネメトのミイラと、CTスキャン画像から作成した3次元構築画像
第3中間期・第25王朝、前700年頃、大英博物館蔵、
© The Trustees of the British Museum
襟飾り
前2040~前1985年頃、大英博物館蔵、
© The Trustees of the British Museum
子どものミイラと、CTスキャン画像から作成した3次元構築画像
ローマ支配時代、後40~後55年頃、大英博物館蔵、
© The Trustees of the British Museum