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知られざる江戸狩野派にスポット
江戸狩野派が各家ごとに紹介されており系統立てて鑑賞することができました。初公開作も多く見ごたえがあります。鑑賞者がごひいきの絵師に投票できる江戸狩野派総選挙も選挙ポスターまで製作されてて意欲的な試み。結果が気になります。
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近年、江戸絵画人気は高く、さまざまな画家が紹介されていますが、江戸絵画史の本流を形成した江戸狩野派は、最も活躍した数人の画家を除いて、ほとんど知られていません。江戸狩野派は巨大な組織で、江戸時代に将軍家や大名の注文を受け、江戸画壇の中心で活躍した主要な画家だけでも、100人を優に超えます。
本展では、個人コレクターの所蔵する江戸狩野派作品を選りすぐり、彼らの知られざる魅力を紹介します。展示では、江戸狩野派の基本的なスタイルを築いた奥絵師の作品だけでなく、民間画壇に接触し、江戸狩野派の画風に多様性をもたらした表絵師の作品にも注目し、江戸狩野派の幅広い展開を紹介します。
江戸初期から幕末まで。江戸時代の250年を江戸狩野派の作品によって駆け抜けます
現在の江戸絵画人気は、伊藤若冲、長沢芦雪ら、18世紀に活躍した画家が牽引しています。しかしながら、江戸狩野派に関しては、18世紀の画家はほとんど紹介が進んでいません。本展では、江戸時代を代表する17世紀の画家・狩野探幽や、近年人気の幕末狩野派だけでなく、これまであまり注目されてこなかった18世紀の江戸狩野派の作品も多数紹介します。
奥絵師4家、表絵師12家揃い踏み!総勢80人の画家によって江戸狩野派の全貌に迫ります
江戸狩野派は、江戸城にアトリエを持つ奥絵師4家を頂点に、それを支えた表絵師12家が中核となって活動しました。各家の当主だけでも、江戸時代には約140人もいます。本展では、彼らの作品を時系列で紹介し、その変遷を辿ります。表絵師の画家を系統立てて多数紹介することは本邦初の試みです。江戸狩野派の奥絵師・表絵師を総覧することで、知られざる実力者たちに光を当てます。
112点の展示作品のうち、4点以外すべて初公開!江戸狩野派の知られざる魅力を掘り下げます
本展では、1500点を超える江戸狩野派コレクターの所蔵品から精選した作品111点をご紹介します。展示作品は、3点を除く作品がすべて初公開です。なかには、近年人気の河鍋暁斎の師である狩野洞白陳信や前村洞和の作品もあります。知られざる作品を発掘し、江戸狩野派の再評価を進めます。
※1点のみ静岡県立美術館所蔵作品を展示します
会期 |
2021年5月22日(土)~2021年6月27日(日)
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会場 | 静岡県立美術館 Google Map |
住所 | 静岡県静岡市駿河区谷田53-2 |
時間 |
10:00~17:30
(最終入場時間 17:00)
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休館日 |
月曜日 ※月曜日が祝日の場合はその翌日 |
観覧料 | 一般 1,200円(1000円) 70歳以上 600円(500円) 大学生以下 無料
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TEL | 054-263-5755 |
URL | http://spmoa.shizuoka.shizuoka.jp/exhibition/detail/76 |
3.0
江戸狩野派が各家ごとに紹介されており系統立てて鑑賞することができました。初公開作も多く見ごたえがあります。鑑賞者がごひいきの絵師に投票できる江戸狩野派総選挙も選挙ポスターまで製作されてて意欲的な試み。結果が気になります。
4.0
2014年の板橋区立美術館と群馬県立近代美術館での「探幽3兄弟 狩野探幽・尚信・安信」、2018年静岡県立美術館での「幕末狩野派展」、そして今回の「忘れられた江戸絵画史の本流 江戸狩野派の250年」と担当学芸員さんの積み重ねて重ねた調査研究で展覧会の内容の厚みは前回に引き続き圧倒的です!そして、この展覧会の素地となる探幽以降の江戸狩野の奥、表、町絵師までを個人で収集した日照軒コレクションがあってこその展覧会ともいえます。蒐集家と狩野派研究の専門の学芸員の方が見事に合わさった展覧会です。同時開催の「江戸狩野派の古典学習」と合わせてじっくりと堪能できます。個人的には「江戸狩野派の古典学習」を見てからだと、古典修学が各絵師たちの様式になっているかを知る手掛かりになります。
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